「推しの写真をいつでも持ち歩きたい」という人にとって、缶バッジは定番の推し活グッズのひとつです。そんな缶バッジに「動き」を加えたアイテムが、株式会社ドウシシャの「SmartBadge」です。

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出所:株式会社ドウシシャ

出所:株式会社ドウシシャ

ディスプレイには写真だけでなくGIFや動画も表示でき、専用アプリを使ってコンテンツを自分好みにカスタマイズできます。

2026年9月16日、ドウシシャ東京本社で開催された内覧会では、10個のSmartBadgeを使った痛バッグも展示されていました。今回は、SmartBadgeの特徴から実際に見て感じた魅力、さらに推し活以外で期待される用途まで紹介します。

1. 「SmartBadge」は写真や動画を表示できるデジタル缶バッジ

株式会社ドウシシャが2026年9月16日に発売した「SmartBadge」は、写真やGIF、動画を表示できる新しいタイプのデジタル缶バッジです。

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出所:株式会社ドウシシャ

出所:株式会社ドウシシャ

一般的な缶バッジと同じようにバッグやリュックなどに取り付けて持ち歩けるコンパクトなサイズで、ピン留めと紐留めの2WAYに対応しています。

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出所:株式会社ドウシシャ

出所:株式会社ドウシシャ

ラインアップは「スタンダードモデル」と「エントリーモデル」の2種類。

スタンダードモデル「EB180TS」は画面サイズ54mm、製品サイズ58×58×9mm、質量約28g。エントリーモデル「EB160TS」は画面サイズ45mm、製品サイズ49×49×10mm、質量約25gとなっています。

対応フォーマットはJPG、PNG、GIF、MP4。どちらもIPX4相当の生活防水に対応しています。

価格はスタンダードモデルが税込4378円、エントリーモデルが税込3278円です。カラーはライトグレー、スカイブルー、ペールピンクの3色を用意しています。

SmartBadgeの大きな特徴は、スマートフォンに入っている写真や動画を表示できることです。

専用アプリ「SmartBadge」を使って、スマートフォンからBluetooth経由でコンテンツを転送できます。

さらに、画像にステッカーや表面加工、エフェクトを加えたり、動画から好きな部分を選んで編集したりすることも可能です。

複数のコンテンツをスライドショーで表示することにも対応しているため、その日の気分やイベントに合わせて表示内容を変えることもできます。

「缶バッジに写真を入れる」という従来の楽しみ方から一歩進んで、「缶バッジそのものを小さなディスプレイにする」アイテムといえるでしょう。

2. 推しの写真だけでなく「動いている姿」を持ち歩ける

SmartBadgeと特に相性がよさそうなのが、推し活です。

推し活では、缶バッジやアクリルスタンド、ぬいぐるみなど、好きなキャラクターや人物のグッズを持ち歩くことがあります。

SmartBadgeなら、静止画だけでなくGIFや動画も表示できるため、「動いている推し」を持ち歩くことができます。

例えば、ライブやイベントで印象に残ったシーンを動画にしたり、お気に入りの表情をGIFにしたり、推しの写真にエフェクトを加えたりと、楽しみ方はさまざまです。

しかも、表示するコンテンツはスマートフォンから入れ替えられます。

「今日はこの衣装の推し」「ライブの日はライブ映像」「イベントではイベント限定の画像」というように、出かける場所や気分に合わせて表示内容を変えられるのもポイントです。

また、表示中の写真を無線で共有できる「画像シェア機能」にも対応しています。

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出所:株式会社ドウシシャ

出所:株式会社ドウシシャ

ドウシシャでは、友人同士でシールを交換するような感覚で写真をシェアしたり、ライブやイベントで出会った人とのコミュニケーションのきっかけにしたりする使い方も提案しています。

推し活グッズでありながら、「見せる」「交換する」「一緒に楽しむ」というコミュニケーションツールとしても使えるわけです。

3. 10個のSmartBadgeで作った痛バッグを実際に見てみた

筆者はドウシシャ東京本社で開催された内覧会に参加し、SmartBadgeの実物も確認してきました。

そこで特に目を引いたのが、10個のSmartBadgeを使って作られた痛バッグです。

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筆者撮影

筆者撮影

画面に表示されていたのは、同じデザインのピカチュウの動画でした。

同じキャラクターが10個並んでいるにもかかわらず、すべてが異なる動きをしているため、一般的な缶バッジを大量に並べた痛バッグとは印象が大きく異なります。

「ピカチュウの缶バッジを10個付けている」というよりも、「たくさんのピカチュウを連れて歩いている」ような感覚になりそうです。

また、実物を見て感じたのが、表示される映像のなめらかさです。

10個のSmartBadgeそれぞれが異なる動きをしていましたが、動作はスムーズでちらつきを感じることもなく、画面の視認性も高く感じました。

小型の画面ながら、バッグに複数個取り付けた際にも、それぞれの動きがしっかり目に入ります。

単体で使っても面白い商品ですが、複数個を組み合わせることで、さらに存在感が増すタイプの商品だと感じました。

4. アプリで細かくカスタマイズできるのも魅力

内覧会では、専用アプリからSmartBadgeを操作する様子も確認しました。

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筆者撮影

筆者撮影

単純に写真や動画を転送するだけではなく、画像や動画を回転させるなど、細かな調整にも対応しています。

さらに、画像にはステッカーや表面加工、エフェクトを加えることができ、動画も好きな部分を選択して編集できます。

そのため、用意されたコンテンツをそのまま表示するだけではなく、「自分ならどう見せたいか」を考えながら作り込めます。

この点も、推し活との相性がよさそうです。

推し活では、同じキャラクターのグッズでも、配置やデコレーションなどで「自分らしさ」を出すことがあります。

SmartBadgeの場合は、缶バッジそのものをデコレーションするだけでなく、中に表示するコンテンツまで自分で作り込めます。

「買ったグッズを飾る」だけではなく、「自分でグッズを仕上げる」という楽しみ方ができる点も、SmartBadgeの特徴といえそうです。

5. 推し活だけでなくコミュニケーションやイベントでも活躍しそう

SmartBadgeについて、ドウシシャでは推し活グッズとしてだけでなく、コミュニケーションツールやイベントを盛り上げるアイテムとしての活用にも期待しているとのことです。

例えば、イベント参加者がそれぞれ違う画像を表示して交流したり、イベント限定のコンテンツを表示したりする使い方が考えられます。

画像シェア機能を使えば、その場で撮影した写真などを交換するような楽しみ方もできます。

ライブやファンイベントだけでなく、展示会や店舗イベントなど、「その場にいる人同士で楽しむ」シーンとの相性もよさそうです。

また、ドウシシャでは推しの写真や動画だけでなく、ペット、子ども、思い出の写真、自作イラストなどを表示する使い方も提案しています。

「推し活専用グッズ」ではなく、自分にとっての「お気に入り」を持ち歩くための小型ディスプレイとして考えると、用途はさらに広がりそうです。

6. トレンドウォッチャーのひとこと

大蔵 大輔

株式会社CDGと株式会社Oshicocoの調査では、推し活人口は約1940万人、推し活市場規模は約4.1兆円に達しています。また、株式会社矢野経済研究所の調査でも、2024年度の「オタク」主要17分野のうち15市場が成長しました。

一方、推し活グッズには「増え続ける」「飾る場所がなくなる」という悩みもあります。さらに、推しが変わったとき、それまで集めてきたグッズをどうするかという問題もあります。

その点、SmartBadgeは本体を繰り返し使えるため、表示する写真や動画を入れ替えれば、推しが変わっても新しいグッズとして楽しめます。これは単なる省スペースではなく、「今はこの推しが好き」という気持ちの変化に、グッズ側がついてきてくれるということです。

推し活では「好きなものを集めたい」という欲求と同時に、「増えすぎるのは困る」という現実的な問題もあります。その両方に応えられる点に、SmartBadgeの新しさがありそうです。

参考資料

大蔵 大輔