物価高への支援として、多くの自治体が独自の給付金を実施しています。ただし、対象となる世帯も金額も手続きの方法も、自治体によってまったく異なります。
令和8年度は、住民税非課税世帯に絞らず、全住民や高齢者を対象にする自治体も出てきました。国が全国一律で配る形ではないため、自分の住む自治体を自分で確認するほかありません。
本記事では、2026年9月時点で実際に申請を受け付けている自治体の3つの事例をご紹介しつつ、給付の基準となることが多い「住民税非課税世帯」の仕組みと年収目安、そして申請漏れを防ぐための具体的な3つのポイントを解説します。
1. 令和8年度も続く物価高支援!自治体ごとの給付金3つの事例
生活に欠かせない食料品や日用品の価格上昇は、日々のやりくりに工夫を重ねていらっしゃるご家庭にとって、負担は決して小さくありません。この状況を少しでも和らげるため、多くの自治体が独自の支援策を進めています。
これまでは住民税非課税世帯などの低所得世帯を中心とした支援が多かったのですが、令和8年度は対象を広げ、全住民を対象にしたり、高齢者に絞ったりと、独自の基準を設ける自治体も増えてきました。2026年9月25日時点で申請を受け付けている3つの自治体の事例を具体的に見てみましょう。(※申請期限が過ぎている場合があるため、実際にお手続きをする際は各自治体の公式サイトで最新情報をご確認ください)
対象も金額も申請期限も、自治体によって異なります1/3
出所:北海道「道民生活応援ポイント給付事業」、武豊町「たけとよくらしサポート給付金」、出水市「令和8年度出水市高齢者物価高騰対策給付金について」をもとにLIMO編集部作成
1.1 北海道の例:全世帯に5000円相当のポイントまたはギフトカード
北海道は「道民生活応援ポイント給付事業」として、道内の全世帯にポイント等を給付しています。国の重点支援地方交付金を活用した事業です。
- 対象:令和8年5月1日時点で北海道に住所がある全世帯の世帯主
- 給付額:アプリ申請は「どうみん」ポイント5500円相当、郵送申請はJCBギフトカード5000円相当
- 申請期間:令和8年6月25日から11月16日まで
申請方法によって受け取れる内容と金額が変わる点が、この事業の特徴です。アプリ申請にはマイナンバーカードによる認証が必要になります。
1.2 愛知県武豊町の例:1人あたり6000円
愛知県武豊町は「たけとよくらしサポート給付金」として、町民1人あたり6000円を給付しています。世帯員の分をまとめて世帯主の口座に振り込む形です。
- 対象:令和8年4月24日時点で武豊町に住民登録がある方
- 給付額:1人あたり6000円
- 申請期限:令和8年12月28日まで(確認書が届いた世帯)
過去の給付で口座が登録されている世帯には「お知らせ」が届き、手続きは不要です。口座の登録がない世帯には「確認書」が届き、返送して初めて受け取れます。同じ自治体の中でも、世帯によって手続きの有無が分かれます。
1.3 鹿児島県出水市の例:75歳以上に5000円
鹿児島県出水市は「令和8年度出水市高齢者物価高騰対策給付金」として、高齢者に絞った給付を実施しています。酷暑のなかで冷房の使用を控えることのないよう支援する、という趣旨です。
- 対象:令和8年7月1日時点で出水市に住民登録があり、令和9年4月1日までに75歳以上になる方
- 給付額:1人あたり5000円
- 提出期限:令和8年10月30日まで(口座の届出書が必要な方)
3つの自治体を並べただけでも、対象者も金額も手続きもそれぞれ違うことが分かります。住民税非課税世帯に限った給付ではない点にも注目してください。お住まいの自治体がどのような支援をしているかは、直接確認するほかありません。
1.4 給付金の情報は公式の発表で確かめる
令和7年度に給付を実施した世田谷区は、受付終了後も公式サイトに次のような注意を掲載しています。
現在、インターネット上において、非課税世帯を対象とした新たな給付金が支給されるかのような誤った情報を掲載しているサイトや記事が見受けられます。本区において実施が決定している給付金は、区公式ホームページや広報誌等でお知らせしている内容以外にはありません。
給付金をかたる詐欺もあります。国の正式な発表と、お住まいの自治体の公式サイトや広報誌で確かめるのが確実です。
