1. 面接前の「情報不足」に悩む求職者が9割。求人票だけでは分からない「企業のホンネ」

30代・40代での転職活動。「これまでの実績には自信があるのに、なぜか面接を通過できない」「面接官が何を見て評価しているのか分からない」と戸惑う声は少なくありません。

実は、多くの求職者が「企業が本当に求めている情報」と「手元にある情報」のギャップに悩んでいます。

ホキラオン株式会社が全国の転職経験者330名を対象に実施した『転職活動に関するアンケート』(2026年9月2日公表)によると、求職者が抱く強い情報ニーズが浮き彫りになりました。

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出典:転職活動に関するアンケート(ホキラオン株式会社)

出典:転職活動に関するアンケート(ホキラオン株式会社)

実に9割以上の求職者が「採用担当者の生の声」や「実際の評価ポイント」をあらかじめ知りたいと考えていることが分かります。求人票に書かれた勤務条件や職務内容だけでは、選考を突破するための準備が不足していると感じる人が大半なのです。

長年、正社員およびパート・アルバイトの採用現場に携わってきた筆者の実感としても、この「応募者と採用側の視点のギャップ」こそが、面接でのミスマッチを生む最大の要因であると感じています。

2. 採用担当者はここを見ている!求職者との「3つの視点ギャップ」

では、採用側は面接の場で何を基準に合否を判断しているのでしょうか。求職者が思い込んでいるポイントと、採用現場での本音には大きな差が存在します。筆者が現場で強く感じてきた代表的なギャップを3つ紹介します。

2.1 「これまでの実績」vs「再現性と適応力」

求職者の方は「これまでどんな売上を出したか」「どんなプロジェクトを動かしたか」という過去の成果を熱心にアピールしがちです。もちろん実績も重要ですが、採用側が知りたいのは「その成果を自社の環境・リソースでも再現できるか」です。

特に30〜40代の場合、過去のやり方や成功体験に固執しすぎると、「自社の社風やルールに馴染めないのではないか」と懸念されるケースがあります。求められているのは、過去の誇示ではなく「過去の学びを新しい環境でどう活かせるか」という柔軟性です。

2.2 「スキルの高さ」vs「チームでの協働性・お互い様精神」

正社員採用はもちろん、パート採用の現場でも非常に重視されるのが「周囲とのコミュニケーション」です。どんなに優秀なスキルを持っていても、既存のスタッフやチームメンバーと協調して動けない人は採用を躊躇されます。

特にミドル世代に対して面接官が見ているのは、「年下のPostや上司とも円滑にコミュニケーションが取れるか」「素直に質問や相談ができるか」という姿勢です。職務質問への回答ひとつをとっても、他者への配慮や謙虚さが感じられるかがチェックされています。

2.3 「マニュアル通りの志望動機」vs「企業の課題に対する当事者意識」

「貴社の理念に共感しました」「事業の将来性に魅力を感じました」といった一般的な志望動機は、多くの応募者が口にします。しかし採用担当者の本音としては、「で、具体的にうちのどの課題にどう貢献してくれるのか?」という踏み込んだ視点を期待しています。

柳 奈央子

求人を出している企業には、必ず解決したい課題(欠員補充、新規事業立ち上げ、業務効率化など)があります。そこに自分の強みをどう紐づけられるかが勝負の分かれ目になります。