海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護活動を行う団体「Animal Aid Unlimited」のYouTubeチャンネル@AnimalAidUnlimitedに投稿された動画。

大通りを一匹きりでとぼとぼと歩いていた犬メイビスは、骨と皮になるほどやせ細り、顔全体が疥癬に覆われ、腰には深い傷を負った状態で発見されました。怯えて震えていたメイビスを保護したスタッフは、傷と疥癬の治療を行いながら、安心できる休息の日々の中でゆっくりと体重を取り戻していく様子を見守ったといいます。

執筆時点で1万6956回再生、約5038件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
Animal Aid Unlimitedが伝えたのは、大通りを一匹きりで歩いていた犬メイビスの保護から回復までの記録です。発見時のメイビスは骨と皮になるほど衰弱し、顔全体が疥癬に覆われ、腰には深い傷を負っていました。空腹のあまり朦朧としていた可能性もあるとされるほど弱っていたメイビスでしたが、スタッフは傷と疥癬の治療を続けながら、安心できる寝床と十分な食事を与え、ゆっくりと回復を見守りました。実はスタッフとメイビスは今回が初対面ではなく、以前に不妊手術を行ったことがあり、彼女もスタッフのことを少し覚えていたのだそうです。治療を重ねる中で少しずつ毛が生えそろい、穏やかな表情を取り戻していったメイビスの姿に、多くの視聴者が心を動かされています。

1. 【疥癬と衰弱で骨と皮になっていた犬】メイビスとの出会い

保護されたばかりの頃の様子1/3

保護されたばかりの頃の様子

出所:@AnimalAidUnlimited

Animal Aid Unlimitedのスタッフが発見した当時のメイビスは、骨と皮の状態になるほどやせ細り、顔全体が疥癬に覆われ、腰には深い傷を負っていました。投稿では、当時のメイビスについて「シャイで怯えており、空腹のあまり朦朧としていた可能性もある」と紹介されています。動画のナレーションでは、怖がりながらも気品のある佇まいや、賢さを感じさせる眼差しが印象的だったとも語られていました。

スタッフはメイビスの傷と疥癬の治療にあたりましたが、実はメイビスとは今回が初対面ではなく、以前に不妊手術を行ったことがあり、彼女もスタッフのことを少し覚えていたそうです。

2. 【回復した今】穏やかな瞳を取り戻したメイビス

回復に向かう治療の日々2/3

回復に向かう治療の日々

出所:@AnimalAidUnlimited

治療が始まってからのメイビスには、数週間おきの薬用シャンプーによる疥癬のケアが施され、安心して眠れる暖かい寝床と、食べ物を探し回らなくてもよい十分な食事が用意されました。トラウマ治療センターが満床となる中でも、メイビスのように衰弱した犬には毛が生えそろい体力を取り戻すまでにより多くの時間が必要だといい、スタッフは焦らずゆっくりと回復を見守ったといいます。

穏やかな表情を見せる今のメイビス3/3

穏やかな表情を見せる今のメイビス

出所:@AnimalAidUnlimited

治療から時間が経ったメイビスは毛が生えそろい、以前の骨と皮のような状態からは見違えるほどの姿に回復しました。動画では「もの静かな性格だが、その美しい瞳には穏やかさと信頼が感じられる」と紹介されており、スタッフに撫でられながら落ち着いた様子を見せるメイビスの姿に、多くの視聴者が癒やされたといいます。

コメント欄では

  • 「メイビスはとても美しく物静かな子で、されるがままになっていました。回復させてくれてありがとう、あなたたちは天使です」
  • 「かわいそうなメイビス。健康を取り戻すにつれて、あの澄んだ瞳がどんどん美しく澄んでいきます。命を救ってくれてありがとう」

など、メイビスの回復を喜び、保護活動に感謝する声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回メイビスのケースをリサーチして印象的だったのは、骨と皮になるほど衰弱し、疥癬にも覆われていたにもかかわらず、動画の中で「気品がある」「賢そうな眼差し」と表現されるほどの佇まいを保っていたという点です。極限まで弱っていてもなお失われない犬の芯の強さに、あらためて胸を打たれました。また、スタッフが以前にもメイビスの不妊手術を担当していたという事実からは、路上で暮らす犬たちを見守り続ける保護団体の地道な活動の積み重ねを感じ取ることができました。もし身近で、やせ細っていたり皮膚の状態が悪かったりする犬や猫を見かけた場合は、自己判断で無理に近づかず、まずは地域の保護団体や動物病院、行政の窓口に相談することをおすすめします。栄養状態が極端に悪い個体は、急に食事量を増やすとかえって体に負担がかかることもあるため、専門家の判断のもとで少しずつ回復させていくことが大切です。そして今回の記事で一番伝えたいのは、メイビスのように衰弱しきった状態からでも、適切な治療と安心できる環境さえあれば、これほど穏やかな表情を取り戻せるという事実です。世界には今も、同じように助けを必要としている犬や猫がたくさんいるということも、この機会に知っていただけたらと思います。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料