海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。
今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護活動を行うInstagramアカウント@kohkohpupsさんの投稿。
人をとても怖がっていた5匹の子犬が、約2年間にわたって愛情を受けながら、少しずつ人を信頼するようになっていく歩みが紹介されています。
この投稿では、保護当時に人がそばにいることさえ怖がっていた子犬たちが、時間をかけて変化していく様子が紹介されています。この記事では、その歩みや現在の姿をご紹介します。
また記事中では、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護の年収についても解説していきます。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
1. 【人をとても怖がっていた5匹の子犬】保護から2年で見せた変化
今回紹介するのは、ベッツィー、ボビィ、ベア、ロキシー、ベイリーという5匹の子犬たちです。
保護された当時の5匹は、@kohkohpupsさんがこれまでに救助してきた子犬の中でも、とても人を怖がっていたといいます。
人が近くにいるだけでも大きな負担となり、触れられることはさらに難しい状態でした。
そんな5匹に対し、保護した人たちは時間をかけ、根気強く愛情を注ぎながら向き合いました。
子犬たちは少しずつ人を信頼するようになったそうです。
変化の早さはそれぞれ異なりましたが、一歩一歩は小さくても、着実に前進していきました。
2. 2年間の愛情を受け、少しずつ築いた人への信頼
保護から約2年が経過し、5匹はそれぞれ新たな歩みを進めています。
ベイリーとロキシーはすでに譲渡され、現在は海外で新しい生活を送っているもよう。
ベアも間もなく、イギリスにある新しい家族のもとへ向かう準備をしているそうです。
一方、ベッツィーとボビィも大きく前進しました。
現在も着実に成長していて、少しずつ人との関係を築けるようになっています。
保護当時は人がそばにいることさえ怖がっていた子犬たち。
2年間にわたって時間と愛情を注がれたことで、それぞれのペースで人を信頼できるようになっていく姿が紹介されていました。
――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。
3. 著者からの一言コメント
今回の投稿で印象に残ったのは、5匹の子犬たちが同じ速さで変化したわけではない点です。人をとても怖がっていた状態から、信頼できるようになるまでの時間はそれぞれ異なり、一つひとつの小さな前進を重ねながら成長していった様子が伝わってきました。
私自身、以前保護犬を迎えた経験があります。迎えたばかりの頃は人見知りが激しく、ケージからなかなか出てこないほど人を警戒していました。それでも家族で焦らずに接し、愛情を注ぎながら過ごすうちに、少しずつ自分から近づいてくれるようになりました。今では人が大好きな、とても人懐っこい子です。
その経験から、保護犬との関係づくりでは、すぐに結果を求めるのではなく、その子のペースに合わせて向き合うことが大切だと感じます。保護犬を迎える際は、ほかの犬と比べるのではなく、昨日より少し近づけた、落ち着いて過ごせる時間が増えたといった小さな変化にも目を向けてみてはいかがでしょうか。この記事から、それぞれの犬に合った歩みがあることを知ってもらえたらと思います。
4. 情熱だけでは守れない。「命を救う現場」を支えるプロフェッショナルの存在
2年という長い歳月とあふれる愛情によって、人に心を開くようになった5匹の子犬たち。その感動的な歩みの陰には、ボランティアや保護団体の尽力はもちろんのこと、適切な予防接種や治療、日々の健康管理を担う「獣医師」や「動物看護師」といった医療のプロフェッショナルの存在が常に欠かせません。
行き場のない命を救い、新しい家族へとつなぐ持続可能な社会を作るためには、現場の「志や愛情」だけに依存するのではなく、それを支える専門職の人々が安心して働ける「経済的・労働的な基盤」がしっかりと整っていることが不可欠です。
それでは、動物たちの命と健康を最前線で支える獣医師や動物看護師の「経済的リアル」や「労働環境の現状」はどのようになっているのでしょうか。最新の統計データからその実態を紐解いていきます。
5. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?
厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。
ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。
同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。
ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。

