遺族年金の手続きを終えて、いつ振り込まれるのかを待っている。そんなとき、毎月入ってくるものだと思っていて戸惑う方がいます。

日本年金機構は、年金は原則として年6回に分けて偶数月の15日に支払われると案内しています。各支払月には、原則その前月までの2か月分が支払われます。

この記事では、どの月にどの月分が振り込まれるのかを確かめたうえで、1回あたりの振込額がいくらになるかを試算します。

1. 遺族年金は「偶数月の15日」に2カ月分がまとめて振り込まれる

まず、支払いの基本ルールを確認します。

年金は月ごとに振り込まれるのではなく、2か月分ずつまとめて支払われます。

1.1 年6回、前月までの2か月分が支払われる

支払いは2月、4月、6月、8月、10月、12月の年6回です。たとえば4月に支払われる年金は、2月分と3月分の2か月分になります。

10月に支払われるのは8月分と9月分です。受給権が発生した月の翌月分から受け取れるしくみなので、請求した月の分がすぐ入るわけではありません。

1.2 15日が土曜日曜または祝日のときは直前の平日

支払日は原則15日ですが、15日が土曜日、日曜日または祝日のときは、その直前の平日に支払われます。

2026年10月15日は木曜日なので、この回は15日に振り込まれます。

偶数月の15日に振り込まれる年金の支払月と支払対象月1/2

2月から12月までの偶数月ごとに、どの月分が支払われるかを並べた表

出所:日本年金機構『年金はいつ支払われますか。』を参考にLIMO編集部作成

【年金の支払月と支払対象月】

  • 2月:12月分、1月分
  • 4月:2月分、3月分
  • 6月:4月分、5月分
  • 8月:6月分、7月分
  • 10月:8月分、9月分
  • 12月:10月分、11月分

2. 遺族厚生年金、標準報酬月額35万円「480月」加入の会社員だと受給額はどれくらい?

次に、金額を当てはめてみます。

年額が分かれば、1回の支払額は6で割って求められます。

2.1 遺族厚生年金が年69万606円の場合

亡くなった方の平均標準報酬額が35万円で480月加入していた場合、遺族厚生年金は年69万606円です。これを6で割ると、1回あたり11万5101円になります。

月あたりに直すと約5万7550円ですが、実際に口座に入るのは2か月に1度、この2倍の額です。

2.2 遺族基礎年金もあわせて受け取る場合

子が1人いる場合、遺族基礎年金は基本額84万7300円に子の加算額24万3800円を足した年109万1100円です。昭和31年4月1日以前生まれの方は基本額が84万4900円になります。

遺族厚生年金とあわせた年178万1706円を6で割ると、1回あたり29万6951円です。

年額を6で割って求める1回あたりの振込額2/2

遺族厚生年金だけの場合と遺族基礎年金もあわせた場合の年額と1回あたりの振込額を並べた表

出所:日本年金機構『遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)』を参考にLIMO編集部作成

村岸 理美

2か月に1度の入金は、家計の組み立て方が毎月払いとは変わります。入る月と入らない月をカレンダーに書き込んでおくと、資金繰りの見通しが立てやすくなります。