3. 昇給したら何に回す?増えた分の配分に悩む人へのアドバイス。IFA・神田 翔平が伝えたいこと
昇給や賞与で手取りが増えたときに、その分をどう扱えばよいか決められないというご相談をいただきます。
生活費に回すのか、貯蓄に回すのか、積み立てを増やすのか。判断の材料がないまま口座に置いたままになっている、という声も少なくありません。ここでは、実際のご相談を組み合わせて再構成した内容をもとに、増えた分の配分の考え方を整理します。
3.1 ご相談で多いお悩みは「増えた分をどこまで積み立てに回してよいか分からない」

3.2 【IFA・神田 翔平が回答】積立額は手取りの2〜3割に収まる範囲を目安に、増えた分は先に取り分ける
積立額の目安としてよくお伝えしているのは、手取り収入の2〜3割に収まる範囲です。この幅に入っていれば、生活を切り詰めずに続けられることが多いためです。まずは、いまの積立額が手取りの何割にあたるかを計算してみてください。2割に届いていないようであれば、増えた分の一部を上乗せする余地があります。そのうえで、増えた分は生活費の口座に入れる前に取り分けてしまうのが確実です。残った分を後から貯蓄に回していく形ですと、貯蓄できる金額が安定しません。先に引き落とす設定にしておけば、増額分がそのまま積み上がっていきます。
まずは、ご自分の積立金額に増額余地があるのかを明確にしたうえで、次はどの手段を活用するのかを考えていきましょう。
4. まとめにかえて
今回は、給与所得者の平均給与と、年収600万円超の割合を確認してきました。
平均給与は477.5万円で、年収600万円超は全体の24.9%。男性は36.2%、女性は9.7%と大きな差がありました。年齢別に見ると、男性は55〜59歳の734.6万円がピークで、60〜64歳では604.4万円まで下がります。一方の女性は、25〜29歳の370.1万円が最高値で、その後はほぼ横ばいのまま推移します。
収入がどこまで伸びるかは、性別や業界、キャリアの選び方によって変わります。ただ、いくら稼ぐかと同じくらい、増えた分をどう扱うかも将来の資産に効いてきます。
まずは、いまの手取りと、そのうち何割を積み立てに回しているかを確かめてみてください。割合が分かってはじめて、増やす余地があるのかどうかが判断できます。
増えた分を残していく手段としては、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を使う方法があります。給与天引きや自動引き落としで先に取り分ける形にしておくと、意識せずに続けられます。
収入は今日から変えられませんが、配分は明日から変えられます。まずは割合を確かめるところから始めてみてはいかがでしょうか。
