株式市場の振り返り-全体的にはやや弱い動き。高値警戒感も台頭か。

2016年4月25日(月)の新興株式市場は、全体的にはやや弱い動きとなりました。日経ジャスダック平均は前日比+0.1%上昇して2日ぶりに反発しましたが、上値が重い印象です。また、東証マザーズ総合指数は▲1.8%下落して続落となりました。

東証マザーズ総合指数は、2月12日の急落を大底にして、基本的には一貫して上昇基調が続いてきました。先週は約9年ぶりの高値も記録し、1,200ポイントの大台を固めつつありました。しかしながら、高値警戒感に加え、多くの重要イベントを控えている大型株への関心が高まってきたことも、ここ数日の停滞に繋がっていると考えられます。実際、25日の出来高は約2週間ぶりに1億株を割り込んでいます。なお、売買代金は概算で2,003億円。騰落数は、値上がり124銘柄、値下がり100銘柄、変わらず1銘柄となっています。

医療バイオ関連の大型注目株が売られるも、情報通信系は総じて好調

25日の東証マザーズ市場における個別株では、そーせいグループ(4565)が同▲7%、グリーンペプタイド(4594)が同▲12%など、医療バイオ関連の大型注目株が大きく値を下げました。また、アカツキ(3932)が▲3%、モルフォ(3653)が▲5%など、一部の情報・通信関連も不振となり、CYBERDYNE(7779)も▲2%下落しています。

一方で、アクセルマーク(3624)が+18%、データHR(3628)が+28%になるなど、いずれも連日のストップ高となりました。また、ロックオン(3690)が+19%、ALBERT(3906)が+19%と値を飛ばしました。上昇銘柄の中では全体的に、情報・通信系が好調だったようです。一方、Gunosy(6047)は▲8%、はてな(3930)は▲1%と冴えませんでした。

新興市場は再度注目が高まる環境へ

26日(火)は、大型株で様子見スタンスが強まる可能性があるため、新興市場は再度注目が高まると考えられます。26日のテーマとしては、25日は下落した医療・バイオ関連に再び資金が流入するかに注目したいと思います。また、自動運転関連、AI関連も息を吹き返しつつありますから、引き続き注視していくのもいいでしょう。さらに、ブロックチェーン関連にも目を向けて行きたいと思います。ただ、この辺りでもう一つ、大きなテーマが出てきて欲しいところです。

【2016年4 月25日 投信1編集部】

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LIMO編集部