10月に入り、朝晩の冷え込みとともに暖房を使う日が近づいてきました。国の電気・ガス料金支援は2026年9月使用分で終わり、10月2日時点では冬の支援は発表されていません。

東京電力の平均的な家庭のモデルでは、支援がなくなる11月分の電気代は、10月分より「1032円」高くなります。昨年の冬は1月から3月まで支援が行われ、2人以上世帯で3か月約7300円安くなる見込みと示されていました。

この記事では、支援が終わったあとの電気代の変化と、昨年の冬の支援の内容、冬の光熱費の見積もり方を解説します。

1. 夏の電気・ガス料金支援はいつまで?2026年9月使用分で終了

2026年の夏の支援は、中東情勢による燃料価格の上昇を踏まえ、使用量が多くなる7月から9月の3か月間に行われました。電気・ガス料金支援の公式サイトでは、値引きの期間を2026年7月使用分から9月使用分までとしています。

7月使用分は、原則として7月中の検針日から8月中の検針日までの使用分を指します。このため、9月使用分の値引きは、10月の検針で請求される料金に反映されます。

2026年の夏は8月使用分の値引きが最も大きく、電気は1kWhあたり4.5円1/3

電気・ガス料金支援の値引き単価(家庭向け)

出所:経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」、資源エネルギー庁「暖房費のかさむこの冬も、電気・ガス料金の支援を実施。よくいただく質問に資源エネルギー庁がお答えします!」をもとにLIMO編集部作成

家庭向けの値引きは、電気が7月・9月使用分で1kWhあたり3.5円、8月使用分で4.5円でした。都市ガスは7月・9月使用分で1㎥あたり14.0円、8月使用分で18.0円です。

1.1 値引きを受けるのに申請はいらない

この支援は、電気や都市ガスの小売事業者が、毎月の料金から使用量に応じて値引きする仕組みです。利用者が申請する必要はなく、公式サイトでは、値引きを名目に個人情報や手数料を求める不審な電話やメールに注意するよう呼びかけています。

ガスの値引きの対象は都市ガスで、プロパンガス(LPガス)は含まれていません。

2. 支援が終わると電気代はいくら上がる?東京電力の平均モデルは1032円

東京電力エナジーパートナーは、従量電灯B・30A契約で1か月260kWhを使う家庭を平均モデルとして、毎月の電気代を公表しています。2026年10月分と11月分を比べると、次のとおりです。

支援が反映された10月分は8275円、支援のない11月分は9307円2/3

東京電力の平均モデルの電気代(30A・260kWh)

出所:東京電力エナジーパートナー「燃料費調整のお知らせ(2026年11月分)」をもとにLIMO編集部作成

10月分には、260kWh×3.50円の値引きが含まれていて、支払額は8275円です。値引きがなかった場合の9185円より910円安くなっています。

11月分は支援がなくなり、9307円です。10月分の8275円と比べると、1032円上がります。

2.1 11月1日からは託送料金の見直しも

東京電力は2026年11月1日から、送配電網の利用料にあたる託送料金の変動分を反映する見直しを行います。見直し後の単価で計算した11月分は9561円で、10月分より1286円高くなります。

実際の11月分の支払額は、見直しの前と後の金額を日割りで合計したものになるとしています。

徳田 椋
平均モデルは260kWhで計算しているため、使用量が多い家庭ほど、支援がなくなったときの差は大きくなります。検針票やアプリで、ご家庭の毎月の使用量を一度確かめておくとよいでしょう。