アイドルのコンサートや推しが出演する舞台、映画館通い、コラボ商品の購入……。

「推し活」って本当にお金がかかりますよね。

推し活仲間からも、地方遠征のたびに交通費の見積もりを見てため息をついたり、「多ステ」のために映画館へ日参して気づけば財布がすっからかんになった、なんて話をよく聞きます。

とくに遠征が年に数回ある方や、推しの映画に足しげく通う方にとって、「推し活の質は落とさずに、いかに交通費や食費を浮かせるか」は永遠のテーマではないでしょうか。

そこで頼りになるのが「株主優待」です。実は、推し活の強い味方になってくれる銘柄には、ちょうど「8月・9月」に権利確定(優待を受け取る権利が得られるタイミング)を迎えるものが多くあります。

この記事では、推し活仲間たちの実体験も踏まえながら、遠征費や映画代を賢く浮かせてくれる、いわば「オタクに優しい」株主優待銘柄を7つ厳選してご紹介します。

ココがポイント
  • 遠征の交通費・映画代・食費まで、推し活の三大出費に効く株主優待7銘柄
  • イオン・JAL・ANA・東急・東京メトロ・トリドール・クリレスの優待内容と権利確定月
  • 8月・9月の権利付き最終日と、優待投資を始める際の注意点

1. 映画の「多ステ」&コラボ商品回収の強い味方(8月確定)

推しの主演映画が公開されたら、少しでも興行収入に貢献したくて、そして何度も作品を味わいたくて、何度も映画館に通う(いわゆる多ステをする)方も多いはず。

そんなときに活躍してくれるのが、この優待です。

1.1 イオン<8267>:映画割引と日々の買い物キャッシュバック

推し活における“最強のインフラ”とも言えるのがイオンです。

100株以上の保有で発行される「オーナーズカード」には、大きく分けて2つのメリットがあります。

イオンシネマでの優待割引

オーナーズカードを提示すると、いつでも割引価格(大人1,000円など)で映画を鑑賞でき、ポップコーンやドリンクの引換券までついてきます。

映画代がほぼ半額になるため、多ステ勢にはうれしい優待です。

お買い物のキャッシュバック

イオン系列店舗での買い物が、保有株数に応じて半期ごとにキャッシュバックされます。日々の生活費はもちろん、対象商品を買うと特典がもらえるキャンペーンでまとめ買いをした際にも、しっかり恩恵を受けられます。

最低購入単位の100株では「1%」のキャッシュバックで、年間の買い物上限額は「100万円」です。キャッシュバック率は保有株式数を9,000株以上まで増やすと最大7%まで引き上げられます。

なお、2026年4月からはオーナーズカードの提示に代わって、公式アプリ「iAEON」に登録すればカードなしでも優待特典を利用できるようになりました。財布の中身を増やしたくない、という方にも嬉しい変更です。

権利確定日は2月末日・8月末日の年2回。8月分の権利確定日は2026年8月31日(月)で、権利付き最終日は2026年8月27日(木)です。

2. 当落発表後の「高い交通費」を解決してくれる救世主(9月確定)

推し活最大の悩みの種といえば、「チケットの当落発表を待ってから飛行機を手配すると、早割が使えず運賃が高騰してしまう」こと。

かといってLCCは時間帯や路線が限られます。この悩みを解決してくれるのが、航空会社や鉄道会社の優待です。

2.1 JAL<9201>・ANA<9202>:直前の手配でも運賃が半額前後に

JALの株主優待割引券は、フレックス運賃(普通席ではタイプB)から50%引きで利用できます。ANAの株主優待割引も、ANA指定の基準運賃から約50%引き。

どちらも搭乗当日まで予約可能で、早割チケットのように便の変更ができないという不便さがありません。株主優待割引は同一区間・同一運賃内であれば予約の変更が可能なため、「急遽、夜公演のチケットも譲ってもらえることになったので、帰りの便を翌日に遅らせたい」といった、推し活特有の急な予定変更にも対応できます。

権利確定日はJAL・ANAともに3月末日・9月末日の年2回。9月分の権利確定日は2026年9月30日(水)です。

2.2 東急<9005>:渋谷の舞台・ミュージアム遠征の「足」を確保

渋谷の「東急シアターオーブ」(渋谷ヒカリエ)や「Bunkamura」は、2.5次元舞台やミュージカルの上演が多い会場。東急沿線に住んでいない方でも、遠征の移動手段として東急の優待乗車証が使えます。

東急の株主優待乗車証(きっぷ式)は、100株の保有でも3月末・9月末の基準日ごとに年2回、2枚ずつ発行されます(のちほど紹介する東京メトロと違い、最少単元でも9月分がある点が使いやすいポイントです)。

乗車区間は東急線各線で、区間の制限なく片道1回使えます。例えば横浜駅から渋谷駅までは片道310円(ICなら309円)なので、2枚使えば往復620円分がまるっと浮く計算になります。

なお、2026年3月末基準日からは300株以上の株主向けに、東急グループの商品・サービスと交換できる「株主優待ポイント」(年間2,000~24,000ポイント)も新設されました。こちらは年1回(3月末基準日)のみが対象です。

2.3 東京メトロ<9023>:都内移動用の「全線きっぷ」、定期タイプは大口保有者向け

東京メトロの株主優待乗車証は200株(2単元)以上の保有が対象。「全線きっぷ(片道1回限り)」が3月末・9月末の基準日ごとに、保有株数に応じて発行されます(200株以上400株未満で各3枚など)。

1枚で東京メトロ線内のどの区間でも片道1回使えるため、初乗り180円の区間はもちろん、最大300円の区間で使えばそれだけお得度が上がります。

都内を縦横無尽に移動するロケ地巡りや、東京ドーム、代々木第一体育館などへのアクセスに重宝します。

なお「全線定期乗車証(乗り放題タイプ)」がもらえるのは10,000株以上を保有する株主に限られ、少額保有では対象外です。

また、関連施設の優待券(地下鉄博物館の無料入館券など)は3月末基準日のみの発行で、9月末分は乗車証のみとなる点も覚えておきたいポイントです。