タカラトミー株が反発しています。2026年は2700円前後の停滞が続き、5月には2498円の安値を付けましたが、以降は上昇トレンドになりました。7月には2025年8月の高値3648円を約1年ぶりに回復し、一時3760円まで上昇しています。

若山卓也
日々多くの銘柄を分析するIFAの視点からも、身近な消費テーマと直結する同社の底堅い値動きには注目しています。

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タカラトミーの株価チャート(日足、1年)

出所:著者作成

株価は上昇トレンドを維持できるのでしょうか。2026年8月に公表された最新決算から探ってみましょう。

※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※決算情報・業績等は執筆時点での情報にもとづいています。

この記事でわかること

  •  タカラトミーの最新決算(2027年3月期1Q)における「約20%増益」の業績と株主還元策
  •  少子化でも「1兆円規模」に拡大する国内玩具市場の現状と強み
  •  円安や原油高を背景とした「3つの株価反発要因」と今後の注目ポイント

1. タカラトミー(7867)最新決算!「増収増益」と「2年ぶり増配」の計画

タカラトミー 2027年3月期第1四半期 決算短信サマリ―(抜粋)2/7

タカラトミー 2027年3月期第1四半期 決算短信サマリ―(抜粋)

出所:株式会社タカラトミー「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」

タカラトミーの最新決算は今期(2027年3月期)の第1四半期です。損益と配当金の状況を確認してみましょう。

1.1 今期1Qは増収増益、「ベイブレード」「トミカ」が海外で伸びる

  • 売上高:640.47億円(前年同期比+7.7%、中間予想に対する進捗率49.3%)
  • 営業利益:55.12億円(同+19.9%、47.9%)
  • 純利益:40.58億円(同+19.6%、50.7%)

2027年3月期は増収増益のスタートとなりました。「ベイブレード」や「トミカ」がアジアで好調だったほか、カプセル玩具の「ガチャ」や小売事業の「キデイランド」も売り上げを伸ばします。

なお、中間予想に対する進捗率は50%程度で、おおむね計画どおりの着地といえるでしょう。通期予想も据え置かれました。

タカラトミーの業績(2017年3月期~2026年3月期)3/7

タカラトミーの業績(2017年3月期~2026年3月期)

出所:株式会社タカラトミー「決算短信」より著者作成

1.2 配当金は6円増配の70円、自社株買いは持ち越し

タカラトミーの配当金(2017年3月期~2026年3月期)4/7

タカラトミーの配当金(2017年3月期~2026年3月期)

出所:株式会社タカラトミー「決算短信」より著者作成

  • 2年ぶり増配で70円に、配当利回り1.94%
  • 自社株買いの公表なし

配当金も期首計画から変更はありませんでした。通期で前期比6円増配の70円を予定しており、配当利回りは1.94%となります(2027年8月7日終値)。

なお、自社株買いの公表はありませんでした。タカラトミーは総還元性向50%を目標としているところ、今期の配当性向は33.8%の予想にとどまります。差を埋める自社株買いは、第2四半期以降に期待が持ち越される形となりました。