リクナビNEXTが行った転職成功者1000名へのアンケート調査によると「会社に在籍しながら転職活動を行った」と答えた人は63%、「会社を退職してから転職活動を行った」と答えた人は34%という結果になりました。
理由として、収入が確保できるため生活が不安定にならないこと、納得した会社に決まるまで存分に転職活動が行えることなどがあげられました。退職後の転職活動と違い、いったん生活をリセットする時間が確保できない場合もありますが、金銭的な不安を感じずにいられるのは何よりのメリットといえます。
在職中に転職活動をする時に気を付けるべきポイント
一方、在職中に活動をするからこそ気を付けなければいけないポイントもあります。陥りやすいパターンをいくつかご紹介します。
・危機感のなさから、ダラダラと転職活動をしてしまう
・急な面接などの際、有休休暇などが確保できない
・会社の人なども見ることのできるSNSなどに書き込んで社内の人に活動がバレてしまう
・会社のパソコンを利用して転職活動を行う
転職活動は短期集中型が功を奏す場合も多く、危機感を持って行うことが成功につながるという意見も。先方から急な呼び出しがあった場合なども、周囲の迷惑にならないようにしましょう。退職を考えているからとはいえ、お世話になった会社の人に不快な思いをさせないようにすることも社会人としてのマナーです。
女性がとくに気を付けるべきポイントは?
せっかくの転職活動も、以前の会社よりも働きにくかったり条件が悪くなってしまっては意味がありません。できることならそういった面を見極めてから活動を行いたいものです。以下は、女性の転職活動の際に注意したいポイントです。
30~40代の女性の数
全体的に女性の数が多い会社でも、内訳をみてみると20代の女性が多い会社は要注意です。20代は新入社員や若手社員ばかり。結婚や出産といったライフイベントを迎えていない可能性が高く、産前産後休業や育児休業の取りやすさなどがわかりません。出産を終えた30~40代の女性が働きやすい環境なら、自然とその層の数が増えているはずです。
女性管理職の数
こちらも働きやすさを測る目安になりやすい数字です。会社説明会でいくら生き生きした女性管理職がやりがいを語っていても、その人1人しか活躍していない様では、全女性にとってキャリアを望める職場とはいえません。どれほどの女性が男性同様キャリアアップできているかなど、しっかり確認しましょう。
仕事と育児の両立のアピール
先輩の成功体験は大変参考になります。ですが、その人の資質や環境が自分と同じとは限りません。「その人だからなんとかこなせている」かどうかを見極めるため、エピソードに惑わされず、どのような勤務体系かなど、業務時間などの数字を確認していきましょう。
まとめ
キャリアの通過点である転職。人生の転機にもなる活動なだけに、慎重におこないたいものです。また、就職のときとは違い今いる会社の人間関係などにも配慮する必要があるのが転職活動です。女性はライフイベントも多いため、その都度対応しながら自分のありたい姿に近づける職場を見つけていけるといいですね。
【参考】
「転職活動にはどれぐらいの期間がかかる?ケース別・転職活動スケジュール」リクナビNEXT
「平成30年雇用動向調査結果の概要」厚生労働省
LIMO編集部