「こんなオヤジはいやだ!」子どもが父親にがっかりする瞬間

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自分の父親に対してがっかりする瞬間というのは、誰しもが経験しうるものです。実際、みなさんも経験したことはあるのではないでしょうか。また、お子さんがいらっしゃる方は、自分の息子や娘に意図しないところでがっかりされたくはありませんよね。

ここでは、世間の息子や娘たちは、自分の父親のことを本音ではどう思っているのか、どんな時に父親に対してがっかりするのか、アンケート調査や実際の声をご紹介していきます。

お父さんは「尊敬の対象」になっているか?

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まずは、子どもから父親に対する一般的な印象をご紹介していきます。2016年にオウチーノが実施した、首都圏の20歳から39歳までの男性約500人を対象に行われたアンケート調査によると、「父親との仲は良好ですか?」という質問に対して、「とても良い」「どちらかというと良い」と回答した人は9割近くいました。女性の場合、同じくオウチーノが2015年に首都圏在住の20歳から39歳までの女性570人あまりを対象に実施した調査では、父親との仲について、「とても良い」「どちらかというと良い」との回答は5割強でした。男女で少し開きがあるようですね。

また、「父親のことを尊敬していますか?」という質問に対しては、男性は8割以上の人が「とても尊敬している」「まあまあ尊敬している」と回答しました(女性は調査項目になし)。

その理由として挙げられていたものは、たとえば以下のようなものだそうです。

「一人前に育ててもらったから」
「仕事の愚痴を言わない」
「定年まで仕事をして、家族を支えてきたから」
「自分が父親になり大変さが身にしみた」

家族が生活していくために、たとえ大変な仕事でも頑張ったり、家族を支えたりして、父親としての役割をきちんと果たしているときに、父親に対して尊敬の念を抱くようです。

「懐の深さを感じた」

また、SNS上では、父親を讃えるこんな声も見られます。

「感情を素直に表現している姿に尊敬」
「弱みを見せない」
「懐の深さを感じた」
「いざというときに頼りになる」

「映画や小説などを鑑賞したときに、感情を表現することを恥ずかしがらずに素直に涙を流す姿を見て、自分の感情に素直になれる大人の姿に感動した」といった声がありました。一方で、たとえば家族の前では「悩み事を相談する」などの弱みを一切見せない強い姿だったり、子どもが何か大切な物を壊してしまっても許す懐の深さを見せたりしたときに、娘や息子は父親に対して尊敬の念を抱くようです。

中には、以前に付き合っていた男からストーカー被害に遭っていた娘(自分)のために、父親が警察署はもちろん新幹線で相手の親の家まで直談判しに行ったりと奔走してくれたという人もおり、この女子学生は「家では普段存在感ないけどやっぱりいざというときに頼りになると心底思った」と話しています。

大人気ない父親にがっかり

このように、「意外」と言っては失礼かもしれませんが、父親を尊敬しているという子どもは一定数いるようです。しかし、やはりお父さんも一人の人間。心の底では尊敬してはいても、息子・娘ががっかりする瞬間が一度もないということは逆に珍しいでしょう。時には「もう尊敬できない」と思ってしまうこともあるかもしれません。

では、どんな瞬間に父親に対してがっかりしてしまうのか、実際の声を見ていきましょう。

「エアコンの温度が気に食わないだけでキレる」
「何を言っても否定される。とにかく否定したいだけ」
「必要なことはいいけどほんとにどうでもいいことで怒るので萎える」
「口では偉そうに言うのに自分の行動が伴ってない」

父親なのに、大人気がない。そんな時に子はがっかりするようです。例えば、些細なことで機嫌が悪くなったり、嫌味を言ってきたりすると、大人気ないと感じてしまうようです。また、何かと否定をしてきたり、小さいことにこだわって譲らない頑固さが垣間見えたり、あるいは子どもに「部屋を片付けろ。ここはニワトリ小屋か! だいたいお前はモノの大切さってものを……(以下略)」なんて小言を言っているのに、自分の部屋は散らかっていたりしていると、がっかりしてしまうのかもしれません。

仕事の愚痴が止まらない

言葉だけではありません。仕事から帰ってきたときや、休日に家にいるときの気の抜け過ぎた姿を見てしまうと、がっかりしてしまうことがあるようです。こうした父の姿を嘆く声は、ネット上では数限りなく出てきます。

「風呂上がりに半裸でリビングに入ってくんな」
「普段はそうでもないけど酒入るとグダグダ。弱いんなら飲まなきゃいいのに」
「いい年してゲームしながら寝落ちとか引くわ」

仕事が終わり、自宅でビールを飲んで、だらしない格好でリビングの床に寝転がっていることはありませんか? もしそれがテスト前などお子さんの忙しい時と重なったら、がっかりしてしまう気持ちもわかるような気がします。もちろんこれは父親だけに限りませんが、家族で共同生活をしている以上、最低限の気遣いは必要なのかもしれません。

また、仕事に関することでも、子どもをがっかりさせてしまうことは多いようです。

「仕事の愚痴を聞かされても困る」
「カウンセラーとかこんな気持ちで話聞いてるんだなと思いながら聞いてやってる」
「家族の時間をつぶさないでほしい」
「持ち帰りで仕事してんのはわかるけどパソコンじゃなく人の顔見て話せよ」

仕事で嫌なことがあると、つい家族に愚痴を言いたくなることもあるでしょう。でも、いつもそうだと聞くほうも疲れてしまいます。また、せっかくの休みの日や家族のだんらんの時間に仕事の愚痴を聞かされては、がっかりしてしまうのも無理はありません。家族と本音で話せる関係、弱みを見せ合える関係なのはいいことですが、やはり「ほどほど」がいいのは確かです。

また、仕事で忙しい中でも、オンとオフはしっかり切り替えて、家族との時間も大切に過ごせば、こんなことでがっかりされることはないでしょう。

母親(妻)への愛が感じられない

最後にもう一つ。「母親(妻)への愛情が感じられないような言動を目にするとがっかりしてしまう」という意見もありました。仕事で疲れて帰ってきてきつく当たったり、ちょっとしたことでイラ立ったような反応をしていたりすると、「愛情に欠けた言動」として捉えられてしまうこともあります。子どもが父親に対してがっかりしてしまうとともに、母親も父親に対して失望してしまうこともあるでしょう。夫から妻への心ない言動→妻が子どもに夫の愚痴を言う→子どもが父親をバカにする、という悪循環もよく聞かれます。夫婦の関係が、子どもの気持ちにどう影響を与えるかは、気を付けておきたいところですね。

ここで紹介してきたように、多くの子どもは父親のことをある程度は尊敬しているようです。しかし、父親らしからぬ言動や、家族の雰囲気を悪くするようなことをしてしまうと、がっかりする瞬間が訪れるようです。

もちろん人間ですから、疲れていたり、弱気になったり、イライラしたり、いつも以上にプレッシャーがかかっていたり、いろんな精神状態のときがあります。思いを率直に口にすることや、羽目を外すこともあってもいいのですが、そうした中でも、最終的には家族から尊敬される父親でいることを目指したいものですね。

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参考記事

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2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。