シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2019年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年8月5日に更新されたトリドールHDの2019年7月既存店売上高は、対前年同月比102.3%とプラス成長になりました。

内訳は客数99.0%とマイナスの一方で、客単価は103.3%とプラス。客単価のプラスで客数のマイナスをカバーした形です。

全店売上高は108.6%で、既存店同様プラス成長を果たしました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、これまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、4月がマイナス成長となりましたが、5-7月の3ヶ月はプラス成長。ただし客数と客単価の両者がプラスとなった月はなく、安定感に欠ける状態です。

また全店売上高も既存店同様の状況であり、客数及び客単価の安定的な上昇が課題といえます。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月末の4,200円台を天井に下落がスタート。昨年12月25日に1,642円の安値を更新後に反転し、5月上旬までに2,500円を回復しました。5月中旬以降再び1,800円台に下落しましたが、6月に入り上昇を見せ、7月には2,400円台を回復し8月を迎えています。

既存店は対前年同月比で3ヶ月連続のプラス成長を果たしました。ただし客数、客単価が不安定な状況が続いており、今後もプラス成長を維持できるのかが注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:月次売上高レポート(2020年3月期)

LIMO編集部