漫画家の祭さんは、大明神さんと、小明神さんという2匹のチンチラさんと暮らしています。ある日、ふと、祭さんは思います。「うちの子たちって、臭くないなあ」と。
基本的に動物というものは、人間のように排泄物を水で流して処理したり、ましてや歯を磨いたり、自分の身体を石鹸できれいに洗うといった芸当はできません。だから、多少臭くて当たり前。
「そういえば、イルカと泳いだり、実家で飼っていた犬と遊んだ時も獣臭がしたよなあ。草食動物だと臭わないのかしら?」「猫は飼ったことないからわからないけれど、でも文鳥は少しニオイがしたような…。」つらつらと考えていると、お散歩中の大明神さんが目にとまります。「ちょっと失礼。」とおもむろに大明神さんを抱き上げる祭さん。
そうだ!ちょっと嗅いでみよう!
まずは鼻を近づけ、くんくんと軽く。だけど、そんなに臭わない。そこでもう一回、深呼吸して呼吸を整え、大明神さんに顔を近づけ、今度は思い切り深く息を吸ってみます。一方、ずっと捕まえられている大明神さんは、「もう放してよ。」といわんばかりに、お口をパクパク。すると大明神さんのお口から、ほのかにニオイが。
お?お?おおおっ~⁈ ちょっと臭いっ!
「臭い!ちょーっと臭いねえ~!」と、なぜか一気にテンションUPの祭さん(笑)。
チンチラだってやっぱり獣?! どんなに飼い主がお手入れしていても、少しぐらいは臭うもの。それでもそのニオイすら愛おしいと思えるほど、チンチラさんたちが大好きでたまらない祭さんなのでした。第14話もお楽しみに。
【マンガ記事】チンチライフ!
チンチラの大明神と小明神、そして漫画家の祭さんの3人(?)が織りなす、ドタバタな毎日。チンチラって何?という方から、チンチラの飼い主さんまで、初めて情報からディープなチンチラ情報まで、楽しくお伝えしていきます。