働き盛り世代でも、「貯蓄を増やすために、とにかく支出を減らそう!」と節約に取り組んでいる方もいることでしょう。

意気込みは何よりも大切ですが、我慢ばかりの節約では、知らずしらずストレスが溜まってしまうことも。結果、急に節約生活を放棄したくなったり、イライラが爆発して大きな浪費をしてしまったりするケースも見られます。

そこでおすすめなのが、節約の中に「メリハリ」をつけること。

生活費は中々削れない項目も多く、支出を減らすとなれば交際費・遊興費・被服費などを考える人は多いかと思います。ただ、これらは日々の楽しみや仕事のモチベーションにも影響しやすい支出です。

ストレスにも直結しやすい費用項目なので、メリハリを付けて使っていきましょう。

たとえば、動画配信サービスを使っての映画鑑賞が趣味という場合、「配信サービスの月額費や、快適に観るためのWi-Fiサービスは利用し続けてOK」とする代わりに、ファッションやコスメ代はブランドを変えるなどして、支出を抑える。

「趣味に使ってもいい金額はいくらまで」と上限を設けておき、その中での内訳を工夫していきましょう。

自身の「買い物癖」を振り返ろう

知らずしらず習慣になってしまっている自身の「買い物の癖」を知ると、貯金が増えない原因が見つかることもあります。

とくに「気になるものがあると、とりあえず買ってしまう」という方は要注意。その機会に急いで購入しなくてもいいものもあるはずです。レジに向かう前に、「これは本当に必要なものか」と一度立ち止まって考える癖をつけていきましょう。

また、レシートに買い物の問題点が隠れていることもあります。会計の際には必ずレシートを受け取るよう心がけ、あとで内容を確認してみましょう。「仕事帰りに立ち寄るコンビニで無駄遣いをしている」「週末の外食代が高すぎる」「セール時期は、必要量以上に洋服を買っている」といった発見ができるかもしれません。

まとめ

収入がアップする世代ではありますが、子どもの教育費やマイホームの購入費用など、大きな支出も増える働き盛り世代。

そのような状況の中で貯蓄を増やすためには、コツコツと小さな節約を続けていくことが大切です。定期的に買い物の習慣を見直し、メリハリのお金の使い方を意識しながら、長い目で計画的な資産形成に取り組んでいきましょう。

【参考】
『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成30年調査結果』知るぽると

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部