4月に入り、新卒や中途採用での入社、また転勤や異動などにより職場の環境が変わった方も多いのではないでしょうか。
新たに配属されて気になるのは「職場の雰囲気」や「上司の性格」など。会社での仕事は1人ではできないため人間関係やチームワークが大切ですが、「上司ガチャ」「配属ガチャ」という言葉が話題になったように、上司や配属先などの理想と現実ギャップによりストレスを感じたりモチベーションが低下したりといった場合もあります。
今回は明治安田生命保険相互会社が行った「理想の上司」アンケート調査のランキングをもとに、新入社員が求める理想の上司ランキングからその特徴を紐解いていきます。
1. 新入社員が「この人と働きたい」と思う理想の上司ランキング
まずは明治安田生命保険相互会社「理想の上司」アンケート調査より、ランキング結果を男女ともにみていきましょう。
※調査対象:今春社会人となる学生(以下、新入社員)880人
※調査期間 :2026年1月6日(火)~1月16日(金)
1.1 【男性の理想の上司ランキング】
- 1位:川島明
- 2位:内村光良
- 3位:鈴木亮平
- 4位:安住紳一郎
- 5位:カズレーザー
- 6位:ムロツヨシ
- 6位:伊沢拓司
- 8位:大谷翔平
- 8位:大泉洋
- 8位:藤井貴彦
1.2 【女性の理想の上司ランキング】
- 1位:水卜麻美
- 2位:いとうあさこ
- 3位:天海祐希
- 4位:北川景子
- 5位:有働由美子
- 6位:指原莉乃
- 7位:ヒコロヒー
- 8位:吉岡里帆
- 9位:イモトアヤコ
- 9位:白石麻衣
男性は今回の調査で初めて川島明さんが1位となり、女性は水卜麻美さんが10年連続で1位に輝いています。
2. キーワードは「親しみやすさ」や「調整力」、「スマート」さか
では理想の上司のトップ3の方の特徴もみてみましょう。
2.1 男性の理想の上司の特徴:頼もしさや親しみやすさ、知性的・スマートさが重視される
1位である川島明さんは場の空気を冷静に読み、誰かを傷つけることなく意見をまとめ前へ進めていく「調整力の高さ」が評価されました。その姿に頼もしさを感じる人もいるでしょう。また、どんな状況でも落ち着いて冷静に対応するスマートな印象も、新入社員にとって「安心感がある」「話しかけやすい」という支持に繋がっています 。
2位の内村光良さんは穏やかな人柄や共演者を立てる謙虚な姿勢から、「親しみやすさ」と「優しさ」で支持されています。相手を尊重して「安心して働ける空気」を作ってくれるところも人気の理由の一つでしょう。
3位の鈴木亮平さんは役柄に真摯に向き合い、ストイックに努力を重ねる姿から「頼もしい」「知性的・スマート」というイメージを持たれています 。仕事に向かう姿勢がロールモデルになると捉える人もいるでしょう。
2.2 女性の理想の上司の特徴:親しみやすさや優しさは強い。一方で頼もしさも
次に女性の理想の上司ですが、1位の水卜麻美さんは相手を緊張させない明るい雰囲気をもっており、その「親しみやすさ」が最大の理由となりました。水卜さんは10年連続1位とのことで親しみやすさの重要性がわかります。
2位のいとうあさこさんも部下の気持ちに寄り添ってくれそうな「優しさ」や、場の雰囲気を柔らかくする安心感が多くの支持を集めています。また豊かな人生経験に裏打ちされた共感力や人間味も評価されました。
3位の天海祐希さんはブレない判断力や実力を備えた「頼もしい」「姉御肌」なイメージが支持の理由です 。「指導力」や「知性的・スマート」といった点で特に評価されました。
2.3 男女ともに親しみやすさが大切に
男女ともに理想の上司の共通として親しみやすいことが重視されていました。それだけ新入社員が緊張していたり、不安を抱えたりしているようすもうかがえます。
初めての仕事だからこそわからないことも多く、また時には失敗することもあるでしょう。仕事をどう進めるべききか、失敗したらどうすべきか、不測の事態にどう対応していくべきか…そのような不安を抱えている新入社員は多いもの。相談しやすい環境作りは大切といえます。
また川島さんの特徴である、場の空気を読んで人を傷つけることなくまとめていく「調整力」についても、安心感を感じる人は多いでしょう。
一方で、頼もしさもや知性的・スマートさも重視されていました。仕事に対してどう向き合うかや、その場をどう調整していくかといったところも大切ですよね。
3. 役職別に収入はどれくらい違う?
同調査では新入社員が目指す役職も調査しています。
それによると、男女ともに「役職に興味が無い」が多く男性で28.6%、女性で48.4%でしたが、次に多かったのが新入社員の男性は「部長クラス(25.2%)」を目指す人で、新入社員の女性は「中間管理職(課長など)(21.8%)」を目指す人が多くなりました。
職場では役職別に業務や責任が異なるとともに、収入も変わってきます。参考までに厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 役職別」のデータをもとに、役職者と非役職者の平均賃金※を見ていきましょう。
※ここでいう賃金は、調査が実施された年の6月分における所定内給与額の平均値です。実際に支給された現金給与額から超過労働給与額を引いたもので、所得税などが控除される前の金額を指します。
3.1 平均賃金一覧表(月)
- 部長
- 男女計: 賃金 63万5800円、年齢 53.1歳
- 男性: 賃金 64万2400円、年齢 53.1歳
- 女性: 賃金 57万8300円、年齢 53.0歳
- 課長
- 男女計: 賃金 52万9200円、年齢 49.5歳
- 男性: 賃金 54万1400円、年齢 49.5歳
- 女性: 賃金 47万300円、年齢 49.4歳
- 係長
- 男女計: 賃金 39万9200円、年齢 45.4歳
- 男性: 賃金 41万900円、年齢 45.3歳
- 女性: 賃金 36万5700円、年齢 45.7歳
-
非役職者
- 男女計: 賃金 31万500円、年齢 41.8歳
- 男性: 賃金 33万2100円、年齢 42.1歳
- 女性: 賃金 28万100円、年齢 41.3歳
4. まとめにかえて
まだ4月がはじまってひと月と経たず。新入社員の方にとっては緊張する日々が続いているでしょう。新入社員以外の方でも、異動や転勤などで緊張する日々が続くと思います。
理想の上司に求める内容も時代等とともにより変化するものですが、現代では親しみやすさや調整力、スマートさが支持されています。これは新入社員だけでなく、チームワークで仕事をする中では多くの方が求めるところもあるではないでしょうか。
また役職ごとに責任や仕事内容も変わるもの。今の自分の「上司としての姿勢」が将来新入社員が上司となる時のお手本にもなりますから、長い目でも見ながらコミュニケーションを考えていきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子