シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2019年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年6月3日に更新されたサイゼリヤの2019年5月の既存店売上高は、対前年同月比100.4%とプラス成長となりました。内訳は客数が99.1%とマイナスの一方で、客単価が101.4%とプラス。客数のマイナスを客単価のプラスがカバーした形です。

また全店合計の売上高は100.9%となり、既存店同様のプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年8月期のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は5月が今期初のプラス成長となり、前期から続いたマイナス成長は13カ月でストップしました。

客単価は全ての月でプラスの一方で、客数のマイナスが足を引っ張っていましたが、5月の客数は99.1%と今期最小の減少率となった結果、既存店売上高のプラス成長を果たしました。

一方、全店売上高はプラス月5カ月、マイナス月4カ月と、1カ月ながらプラス月がマイナス月を上回る状況です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は昨年12月25日に1,696円の安値を更新後に反転し、1月には2,000円を回復しました。4月まで横ばいで推移しましたが、4月11日に窓を開けて上昇。その後は2,400円付近での取引が継続中です。

13カ月続いた既存店売上高のマイナス成長に終止符が打たれました。今後はプラス成長が定着するのかが注目されます。

サイゼリヤの過去1年間の株価推移

参考資料:サイゼリヤ月次報告(2019年8月期)

LIMO編集部