アーリーリタイアにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
アーリーリタイアするメリット
早期退職制度を利用できる
40〜50代でアーリーリタイアするメリットは、会社の「早期退職制度」を利用できる可能性があることです。早期退職制度とは、希望退職制度の1つの方法で、通常の定年退職より退職金などを優遇する代わりに、定年前に退職を促す会社の人事制度です。
会社によって制度があるところとないところ、また、定期的に退職者を募っている会社や突発的に早期退職者を募集する会社など様々ですが、40〜50代なら少し多めに退職金をもらって会社を辞めることができるかもしれません。
やりたいことを実現する体力がある
定年である60代を待つよりも、40や50代でアーリーリタイアをすれば、その分若くて体力のあるうちに自分がやってみたかったことに打ち込む体力がある状態のまま、時間を使うことができます。
世界一周旅行に出かけたり、あるいは思い切って地方に移住してみたり、大きく変化が伴うようなアクションは意外と体力を使います。早めに自由な時間を手に入れることができれば、体力のある若いうちに様々なことにチャレンジできます。
アーリーリタイアするデメリット
50代のアーリーリタイアは再就職が難しい
きちんと貯金をした上で早期退職し、アーリーリタイアしたとしても、「自分が思い描いていた生活と違う」「予想外の出費で貯金が足りない」という事態に陥ることもあります。アーリーリタイアの生活から抜け出し、再就職しようと思っても50代だと他の年代と比較して再就職が難しい傾向にあります。
再就職が難しいかもというリスクをとってでもアーリーリタイアするか、もしくは不測の事態に備えてより多く貯金を行っておく必要があります。
まとめ
アーリーリタイアをするには多額の資産を蓄える必要があります。一方、自分のやりたいことや家族との時間を大切にしたい人なら、目指してもいい生き方とも言えます。人生100年時代となり、仕事、家庭、趣味など時間をどのように有意義に使って生きていくかを1人1人が考え、実現できるようになるといいですね。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
Omori Yuri