オフィスカジュアルとはいっても、職場でデニムの着用はやはりラフ過ぎる。かといってスーツでは堅苦しい。その中間を担ってくれるのがチノパンです。
ただ、メンズの定番アイテムであるにも関わらず、「おじさんくさい」と敬遠する人が意外に多いのも事実。ホントにチノパンっておじさんくさいゆえに避けるべき? 否、と語るのは高円寺のセレクトショップ Lampaの遠山氏。
さてさて、独特のセレクトが光る同店の店主が薦める「大人のためのチノパン」とは?
ドレスパンツ仕様ならおじさん感ナシ
求めているのは、「おじさんくさいチノパン」ではなく「大人っぽいチノパン」。ならば、ドレスパンツと同じアプローチで作るチノパンに着目しないわけにはいきません。
遠山氏が紹介してくれたのは、パンツ専業ブランドである『Barnstormer』のマッカーサ2。40年前に日本初の本格的な国産チノパンを作ったという老舗ブランドの一本です。縫製はすべて国内のドレスパンツ専門の工場で行われ、そのクオリティを聞きつけて、逆にアメリカから買い付けにくる店もあるそう。
同氏曰く、「チノパンのイメージを覆す、大人の色気と上品さを備えている一本」なんだとか。詳しく見ていきましょう。
大人っぽさに必要なのは上質な生地感
大人っぽく見せるためには、きちんと上質な素材を妥協せず使うべし。チノパンとは思えない高級感のあるコチラの生地は、独特のコシと光沢感を備える“ウエポン生地”と呼ばれるものです。
ちなみにウエポンとはウエストポイントという地名の略称で、この地にある陸軍士官学校で採用されていた生地のこと。陸軍士官学校はいわゆるエリート養成機関ゆえ、通常より上質な生地が支給されていたと言われています。まさに大人のチノパンの素材として、うってつけというわけです。取り入れない手はありません。
2本のタックが腰回りにほどよくゆとりをもたらすので、穿き心地も快適です。よくあるアウトタック(タックが外向き)ではなく、ミリタリーものによく見られるインタック(タックが内向き)もこれまた渋い。
タックを入れてもキレイなシルエット
ご覧の通り、白シャツを合わせたシンプルなスタイリングでも大人の品が漂います。タックが入るパンツといえば、おじさんが穿くパンツの代名詞。ですが、コチラの一本に野暮ったさは皆無。ノータックと見紛うほどスッキリしたシルエットラインを描いています。
このキレイなシルエットの理由は、熟練の縫製技術を駆使して生まれた、腿から膝にかけてのS字カーブ。これが脚のラインに沿い、最上の穿き心地をもたらしてくれます。半信半疑の方は、ひとまず詳細ページから遠山氏に質問を。その後、購入もできますのでぜひお手の元に。
FACY