2. 年金額は「4年連続プラス」も、物価高に追いつかない?
次に、多くの方が気になる「受けとる年金額」について見ていきましょう。
2026年度の年金額は、前年度からさらに引き上げられることが決まりました。
- 老齢基礎年金(満額):月額 7万608円(前年度比 +1300円)
月1300円、年間で1万5600円のプラスです。
しかし、年金の伸びは「物価の上昇」に追いついてはいません。
現在、年金制度には「マクロ経済スライド」という調整機能が働いています。これは、少子高齢化の中で年金制度を維持するために、物価が上がった分ほどには年金額を増やさない、というルールです。
仮に物価が3%上がっても、年金の増額が2%に抑えられれば、スーパーで買えるものの量は以前より少なくなってしまいます。
数字で見る年金額は増えていても、家計がラクになるという構造にはなっていないのです。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】