もうひとつモラハラには、束縛系の夫もいるようです。
1歳の男の子を育てているBさんの場合
Bさんは、行動がかなり制限されていました。
「基本的に息子を連れてお出かけするときは、主人におうかがいを立ててからです。近くの公園に行くときも『今から行ってくるね』とか『無事に帰ってきたよ』と報告しています。
以前、子どもに気を取られて、主人への連絡を忘れたまま外出してしまい…運悪くちょうど義母が訪ねてきて、インターフォンに反応がない!と大騒動になったことがあるんです。周囲にはちょっと変だと言われますが『なにかあったのかと心配になるだろう』と怒られると、息子はふたりの子どもだし仕方ないのかなぁと思います」
ほかにも「昔の男友だちから連絡が来ただけで、携帯の番号を変えさせられた」とか「帰宅が予定時間を1分でも過ぎると、鬼のように着信があり、帰ったら説教された」なんてびっくりエピソードもありました。
しかし「君のことが心配だから」と言われると、それも愛情なのかな?と思うんだとか。愛情というより、妻を思い通りに動かしたいだけのような気もしますが…。もちろん働きに出るなんて許されず、会う友人も制限されているそうなので、Bさんの世界は家庭だけになりつつあるようです。
精神を壊す前に!おかしさに気がついて
夫婦には本来、上下関係なんてないはず。それなのに、こうして妻を格下扱いして、コントロールしようとする人もいるんですね。
お互いの存在や意思を尊重できる夫婦でなければ、いずれ精神的に苦しくなることも。夫が日頃から“俺のほうが上!”というような態度を取っているなら、私ってモラハラ被害者かも?と疑ったほうがいいかもしれません。
桜井 まどか