育児にまつわる問題は、家庭のなかだけではありません。共働き家庭の子どもが多く利用する「放課後児童クラブ」、いわゆる学童に関する課題もあります。

最近では共働き家庭が増えてきているため、学童を利用する子どもも増加しています。2017年の学童の利用者(登録児童数)は117万1,162人と、この20年で3倍近くに。(厚生労働省「放課後児童クラブ関係資料」参照)。施設数も増えてはいますが、「施設によって児童の密集度やルールに差がある」という声もあります。

なかには、1つの小学校に運営者が異なる複数の学童が存在するケースも。ルールやメンバーの違いから、「あっちの学童の方がいい」「学童を統一してほしい」と感じる保護者も少なくないようです。

さらに、学童保育に入れない待機児童が約1万7,000人いる点も無視できません。この数字は増加傾向にあり、競争率が高いエリアは学童保育が選べない場合もあります。「学童保育の職員数や職員資格の基準を緩和してはどうか」と検討されているものの、「保育の質格差の拡大」も危ぶまれています。

まとめ

「子どもを平等に愛してあげたい」「上の子の相手もしっかり行ないたい」という育児に対する理想と、そうはいかない現実とのギャップに罪悪感が生まれるケースが多いようです。「こうしなきゃ」「こうならないとダメ」と思い込みすぎると、精神的に追い詰められてしまいます。上の子、そして自分の心のケアを意識しながら、うまく育児を乗り切りましょう。

LIMO編集部