2. 【餅による窒息事故】「背部叩打法」など、応急手当のやり方を簡単に解説

ここからは、「気道異物除去」の方法を解説します。

まずは、背中を強く叩いて詰まったモチを吐き出させる「背部叩打法(はいぶこうだほう)」です。手のひらの付け根部分で左右の肩甲骨の中間あたりを、数回以上力強く叩きモチを吐き出させてください。

さらに、相手の上腹部を手前上方に強く突き上げ、喉に詰まったモチを取り除く方法が「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」です。

「背部叩打法」でモチが出ない場合、次に行うのが「腹部突き上げ法」。ただし、この方法は、乳児や妊婦、高度肥満の人に行ってはいけません。

やり方は、相手の上腹部を手前上方に強く突き上げて、喉に詰まったモチを取り除きます。順番は以下のとおりです。

  • 相手の後ろにまわり、両方の手を脇から通し、ウエスト付近に手を回します。
  • 一方の手で握りこぶしをつくり、その親指側をへそより少し上に当てます。
  • その握りこぶしをもう一方の手で握って、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。

応急手当のやり方がわからなくなった場合は、119番通報をすると通信指令員が行うべきことを指導してくれますので指示に必ず従ってください。

なお、腹部突き上げ法を実施した場合、腹部の内臓を傷める可能性があります。救急隊にその旨を伝えるか、速やかに医師の診察を受けさせてください。