正月は、多くの人がお雑煮などでモチを食べる機会が増えます。そんな時に困るのが、小さい子どもや高齢者が起こすモチを喉に詰まらせる窒息事故です。

特に高齢者のモチによる事故の半数は、1月に集中し正月の三が日に最も多くなります。

そこで、家族や知人がモチを喉に詰まらせた際の対処方法や、モチを食べる時の注意点などを政府広報オンラインに記載されている情報を基に、詳しく説明します。

また、記事の後半では「厚生年金・国民年金」全年齢での最新の平均月額も紹介します。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【餅による窒息事故】モチが喉に詰まったときの正しい応急手当の方法を紹介

モチによる高齢者の事故ですが、消費者庁が2018年~2019年の詳細を分析したところ、43%が1月、14%が12月に発生しています。特に正月の三が日に多く、男性で亡くなった人の数は女性の2.6倍も多いようです。

元日だけに限ってみると、67名お亡くなりになっています。

高齢者が事故を起こす要因ですが、噛む力や飲み込む力が弱くなることで、モチによる窒息事故を起こしています。

では、実際にモチを喉につまらせた人に対して、どんな応急手当をすれば良いのでしょうか?

モチを喉に詰まらせた場合、気道が塞がれ窒息してしまうことがあります。そんな時は、周りの人が協力して詰まったモチを取り除いてください。

次のような症状があるときは、モチなどの異物が喉に詰まった疑いがあります。

  • 咳込んだり、苦しそうにしている 。
  • 声を出せず、喉をつかむ動作をする。
  • 顔色が悪い。

疑いがある場合は、まず呼びかけ声が出せるか確認してください。声が出せない場合、喉に詰まった餅の除去が必要です。咳をすることが可能なら、できるかぎり咳をさせます。

強く咳ができなければ窒息と判断し、119番通報や外にいる場合はAEDの搬送を依頼しましょう。

応急手当の判断ですが、救助者が1人の場合はモチを詰まらせた人に反応がある間は、119番通報より異物除去を優先してください。呼びかけに反応がない場合、または応急手当の間に反応がなくなった場合は、直ちに心肺蘇生の手順を開始します。

2. 【餅による窒息事故】「背部叩打法」など、応急手当のやり方を簡単に解説

ここからは、「気道異物除去」の方法を解説します。

まずは、背中を強く叩いて詰まったモチを吐き出させる「背部叩打法(はいぶこうだほう)」です。手のひらの付け根部分で左右の肩甲骨の中間あたりを、数回以上力強く叩きモチを吐き出させてください。

さらに、相手の上腹部を手前上方に強く突き上げ、喉に詰まったモチを取り除く方法が「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」です。

「背部叩打法」でモチが出ない場合、次に行うのが「腹部突き上げ法」。ただし、この方法は、乳児や妊婦、高度肥満の人に行ってはいけません。

やり方は、相手の上腹部を手前上方に強く突き上げて、喉に詰まったモチを取り除きます。順番は以下のとおりです。

  • 相手の後ろにまわり、両方の手を脇から通し、ウエスト付近に手を回します。
  • 一方の手で握りこぶしをつくり、その親指側をへそより少し上に当てます。
  • その握りこぶしをもう一方の手で握って、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。

応急手当のやり方がわからなくなった場合は、119番通報をすると通信指令員が行うべきことを指導してくれますので指示に必ず従ってください。

なお、腹部突き上げ法を実施した場合、腹部の内臓を傷める可能性があります。救急隊にその旨を伝えるか、速やかに医師の診察を受けさせてください。

3. 【餅による窒息事故】モチを喉に詰まらせないようにするポイントを解説

ここまで応急手当のやり方を解説しましたが、モチを食べる場合には詰まらせないように予防することが大切です。

高齢者は噛む力や飲み込む力が弱いので、モチは食べやすい大きさに小さく切って提供しましょう。

また、モチを食べるよりも先に、お茶や汁物などを飲んで喉を潤すのも大切です。この場合、モチが食べづらいからと、お茶や汁物などで無理やり流し込もうとするのは危険です。お茶や汁物はあくまで唾液の補助と考えましょう。

また、食べ方にも工夫が必要です。モチを食べるときは、少量ずつ口に入れよく噛んで食べましょう。唾液の分泌も促され、スムーズに飲み込めます。落ち着いて、少しずつ食べるだけでモチによる窒息事故は防ぐことができます。

いかがでしたでしょうか。

高齢者だけでなく、家族に小さい子どもがいる場合も食事の様子に注意を払うことが重要です。楽しい正月に、悲しい事故を起こさないためにも、周囲の人が気を配るようにしましょう。

4. 「厚生年金・国民年金」全年齢での最新の平均月額はいくら?

さて、今回は「高齢者の餅による窒息の事故」に注意して欲しいという内容をご紹介しました。

高齢者は、年金生活されている方がほとんどになりますが、「厚生年金・国民年金」全年齢で平均月額いくらくらい受給されているのでしょうか。

厚生労働省から公表された「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにした全体の平均年金月額は以下のとおりとなりました。

4.1 厚生年金の平均年金月額

  • 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万7200円

※国民年金部分を含む

全体では月14万円台となりましたが、男女別に見ると約6万円の差があります。また、個人差が大きいのも特徴です。

  • 1万円未満:4万4420人
  • 1万円以上~2万円未満:1万4367人
  • 2万円以上~3万円未満:5万231人
  • 3万円以上~4万円未満:9万2746人
  • 4万円以上~5万円未満:9万8464人
  • 5万円以上~6万円未満:13万6190人
  • 6万円以上~7万円未満:37万5940人
  • 7万円以上~8万円未満:63万7624人
  • 8万円以上~9万円未満:87万3828人
  • 9万円以上~10万円未満:107万9767人
  • 10万円以上~11万円未満:112万6181人
  • 11万円以上~12万円未満:105万4333人
  • 12万円以上~13万円未満:95万7855人
  • 13万円以上~14万円未満:92万3629人
  • 14万円以上~15万円未満:94万5907人
  • 15万円以上~16万円未満:98万6257人
  • 16万円以上~17万円未満:102万6399人
  • 17万円以上~18万円未満:105万3851人
  • 18万円以上~19万円未満:102万2699人
  • 19万円以上~20万円未満:93万6884人
  • 20万円以上~21万円未満:80万1770人
  • 21万円以上~22万円未満:62万6732人
  • 22万円以上~23万円未満:43万6137人
  • 23万円以上~24万円未満:28万6572人
  • 24万円以上~25万円未満:18万9132人
  • 25万円以上~26万円未満:11万9942人
  • 26万円以上~27万円未満:7万1648人
  • 27万円以上~28万円未満:4万268人
  • 28万円以上~29万円未満:2万1012人
  • 29万円以上~30万円未満:9652人
  • 30万円以上~:1万4292人

上記をみると、年金については幅広い受給額に分布している様子がわかります。

平均だけを参考に「自分は14万円程度がもらえるだろう」と思うのではなく、それぞれの年金額を確認してみることが大切です。

4.2 国民年金(老齢基礎年金)の受給額

続いて国民年金は以下のとおりとなりました。

  • 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
  • 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万5777円

平均月額は5万円台で、男女差はほぼありません。個人差は以下のとおりです。

  • 1万円未満:5万8811人
  • 1万円以上~2万円未満:24万5852人
  • 2万円以上~3万円未満:78万8047人
  • 3万円以上~4万円未満:236万5373人
  • 4万円以上~5万円未満:431万5062人
  • 5万円以上~6万円未満:743万2768人
  • 6万円以上~7万円未満:1597万6775人
  • 7万円以上~:227万3098人

多くの人が、満額に近い「6万円以上~7万円未満」となっていることがわかります。

ご自身の年金受給予定額については、ねんきん定期便やねんきんネットなどを活用し、確認しましょう。

参考資料