【高額療養費制度】「年収約370万円の人」だと自己負担の上限額はどうなる?「所得区分は細分化」を軸に見直し検討
4回目から負担が下がる!多数回該当とは?
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医療費が高額になったとき、家計を守るセーフティネットとして機能するのが「高額療養費制度」です。2025年12月16日、厚生労働省の専門委員会から、制度見直しに向けた「基本的な考え方」が公表されました。
今回の見直しでは、医療の高度化などに対応するため、所得区分を細分化し、能力に応じた負担へと見直す方針が示されています。一方で、長期療養が必要な人への配慮として、「多数回該当」の自己負担限度額は現行水準を維持する方向です。来年夏以降の施行が見込まれる改革のポイントと、「多数回該当」「外来特例」という重要なしくみを、あらためて確認していきます。
1. 【高額療養費制度】自己負担の上限額「所得区分は細分化」を軸に見直し検討
高額療養費制度は、1か月の医療費の自己負担が高額になった際に、家計への過度な影響を防ぐための制度です。まず窓口で自己負担分を支払い、後で上限額を超えた分が払い戻されます(償還払い)。
また、入院や同一医療機関での外来診療では、支払いを自己負担限度額までとする「現物給付」のしくみもあります。この「現物給付」を利用する際、マイナ保険証を活用することで手続きが大幅に簡略化されます。従来、窓口支払いを上限額に抑えるには、事前に「限度額適用認定証」の取得・提示が必要でした。
しかし、マイナ保険証を使えば、この認定証の提示なしに、所得区分に応じた上限額が自動的に適用されます。
これにより、患者は煩雑な書類手続きなしに、スムーズに制度を利用できます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)