「生活に十分な年金が確実にもらえる」とは言い切れない現在、老後の備えはしっかりしておきたいですよね。とはいえ、「いくらぐらいの貯蓄があればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、老後に向けた貯蓄の進め方をご紹介します!貯蓄の目安もチェックしておきましょう!
老後のお金がない危機の回避方法
いざ老後の生活が始まったものの、お金がない…なんてことは避けておきたいですよね。そのためにも、次のような取り組みで計画的に貯蓄をしておきましょう。
目標額を決めておく
無計画にお金を貯めていくより、「いくら貯める」と明確な目標を決めておく方がスケジュールを立てやすくなります。老後の貯蓄を貯める際は、他の目的と混在しないためにも、口座を分けておくなどの工夫が必要です。金利の高い定期預金を選ぶなど、ついお金を使ってしまわないように守っておきましょう。
予定されている支出を計算しておく
老後を迎えるまでは、思っているよりも長い道のりが待っています。ときには、大きな出費が発生することもあるでしょう。
特に多いのは、マイホームの購入のために頭金が必要になるケースです。「いくら用意しておきたいのか」「何歳のときに購入したいのか」をあらかじめ考えておき、老後用とは別で貯めておく必要があります。将来のビジョンを思い描きながら、いつまでにいくら貯めておきたいのかを計算しておきましょう。
老後用の貯蓄は投資しない
投資には、多少なりとも損失のリスクが伴ってしまいます。そのため、必ず確保しておかなければならない老後のためのお金は、投資に利用しないのが鉄則です。「もっとお金を増やしたい」という感情に流されないよう、しっかり気を引き締めておきましょう。
老後の貯蓄はいくら必要?
老後の貯蓄を用意するには、いくら必要なのかを知っておきたいですよね。そこで、生命保険文化センターによる『平成28年度「生活保障に関する調査」』(平成28年12月発行)の結果を参考にしてみましょう。
調査によると、「老後の最低日常生活費」は「20~25万円未満」と答えている人が最も多い結果となりました。割合で言うと31.5%となり、全体の約3分の1を占めています。また、平均額は22万円となりました。この数字は平成16年の24.2万円をピークに、減少傾向となっています。
さらに、同調査の「経済的にゆとりのある老後生活を送るための費用」もチェックしておきましょう。これは、先ほどの「老後の最低日常生活費」に加えて必要な金額です。
最も多い回答は「10~15万円未満」で、全体の34.9%を占めていました。全体の平均額は12.8万円となっており、平成3年の15.5万円をピークに減少傾向です。老後に最低日常生活費に加え、余裕を持って貯蓄を増やしておくと安心でしょう。