今回複数のママから話を聞いて感じたことは、叱らない派のママも「叱りたい気持ちはあるけれど…」と思っている人がほとんどなんだな、ということ。つまり、大多数の人は、ママ友の子どもでも、いけないことをしたら叱るべきだ、と思っている、ということなのかもしれません。

自分の子どもに理不尽に危害を合わせたときは「いけないよ」と叱りたくなるのはもちろん、道路を飛び出す、登ってはいけないところに登るなど、ルールを守っていない場合も、注意しなきゃ、と思うのはごく普通のこと。言い方さえ間違えなければ、よその子どもとはいえ叱ってもいいのではないでしょうか。

しかし、言い方やその後の対応が重要。声を荒げたり、怒鳴ったりするのはあまりいただけません。冷静に、き然と「いけない」ということを伝えるべきでしょう。また、その子のママに「こういうことがあったから、注意をしたの」とひと言伝えておくのも大切。

さらに、我が家のルールを他の子に強要するのはNG。例えば靴のまま水たまりに入るのは、あなたの家ではNGでも、他の家ではOKなのかもしれません。他の家の子が水たまりに入っているからといって「水たまりに入っちゃダメ」なんて言うのはトラブルの原因になりかねません。叱るのは、明らかにマナー違反、公共のルールを破っている場合にとどめておきましょう。

「お互い様」の気持ちを持ちたいものです

とはいえ、いろいろなママがいるのも事実。「なんでうちの子をあなたが叱るの?」なんて起こってくるママもいるかもしれません。

もしかしたら、ママ友との仲がギクシャクしてしまうかもしれませんね。しかし、ママ友はしょせんママ友。子ども同士の繋がりしかないのです。そのママと険悪になっても気にせずに、自分と我が子の心の平穏を最優先させましょう。また、これも当然ですが、我が子が悪いことをしたときに叱ってくれるママ友に対して感謝の気持ちを持つことをお忘れなく。

大中 千景