入れ替えをすることで、子供同士で起きる問題を最小限に抑えるなどの効果があるといいます。ただし、子供に伝えてもなかなか理解しずらいものなので、筆者の家庭では「今から色々な人と交流しておくと社会に出た後にどんな環境でも順応できるはず」と説明しています。
では、学校側におけるクラス替えの理由はというと、大きく3つあります。
(1)運動や音楽の成績
(2)成績面での良し悪しを考慮している
(3)問題児が重ならないようにする
まず、クラス替えをする際は運動会や発表会など学校行事でクラスに偏りが出ないように配慮します。クラス対抗リレーで、大きな差が出ないようにしたり、発表会でのピアノ演奏者も各クラスから代表者が出るようになっています。また、勉強面で苦労している子供がクラスに集中すると担任の先生の負担が大きくなってしまうので、必ず考慮されます。
筆者の子供たちを通してクラス替えを見ていると、とくに問題児が同じクラスにならないように先生方が苦慮していることがうかがい知れます。問題児が比較的落ち着いて過ごせるような、相性の良い同級生を配するなど絶妙なクラス替えをしているのです。
3. クラス替えについて話し合う時の注意点
家庭でクラス替えについて話し合う時の注意点があります。子供のためと思った言動がよりストレスを感じさせる引き金にもなるので配慮が必要です。
話し合う時の注意点は3つあります。
(1)「○○さんと同じだといいね」と勝手な希望を言う
(2)「○○先生が担任だったら嫌だね」と先生の悪口を言う
(3)「クラス替えが気になるね」と何度も声をかける
ただでさえ、クラス替えを控えてナーバスになっています。特に低学年の子は親の考えで新しいクラスの印象が左右されるので先生や同級生の悪口を口にするのは控えましょう。
また、「近所の子と一緒だと帰り道が安心だね」と何度も言い、ふたを開けたら1人きりだと子供の不安が増大します。親の方から率先して、考えを口にすることのないように気をつけましょう。
まとめ
クラス替えは新年度スタート時の大きなイベントです。どんな子でも不安を感じるので、家庭で少しでもストレスを減らしていきましょう。子供本人も自分の希望通りに行かないことは理解しています。親の希望を口にして混乱させないように注意してください。
家庭では、クラス替えをする理由などもしっかり話しておくと、子供の受け止め方も変わっていくのでおすすめです。
新しい学校生活に向け、子供の不安を解消するよう心がけましょう。
中山 まち子