今年も残りわずかになりましたね。寒さが厳しくなるうえに、お正月の準備や帰省の手土産など、12月は何かと出費がかさむ季節です。つい財布の紐が緩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
物価の上昇で家計が厳しくなる今、年金に上乗せして受け取れる「年金生活者支援給付金」は、シニア世帯にとって心強い支えです。ただし、この制度は「自分で請求しないと1円ももらえない」のが注意点です。
案内のハガキをそのままにしていると、本来受け取れるはずの年間数万円を逃してしまうかもしれません。年を越す前に、ご自身の状況を確認しておくことが大切です。
この記事では、「年金生活者支援給付金」について、概要・対象者・給付金額をわかりやすく解説します。
1. 年金生活者支援給付金とは?
「年金生活者支援給付金」は、基礎年金の受給者が一定の所得要件などを満たす場合、年金額に上乗せして受け取ることができる給付金です。
受給中の年金種類に応じて、それぞれの給付金が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
すでに基礎年金を受給中の人が、所得が下がったことなどにより新たに「年金生活者支援給付金」の対象となった場合、例年9月の第1営業日(2025は年9月1日)以降順次、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が緑色の封筒で届きます。
※老齢年金を繰上げ受給中の人には、別の様式で届きます。

なお、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届いた場合、電子申請による請求書の提出も可能です。
スマートフォン(またはPC)とマイナンバーカードにより電子申請で提出した場合、郵送での提出は不要となります。