LIMOが2023年4月にお届けした記事から、注目の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2023年4月3日)

新年度がはじまり、気持ち新たな生活をスタートされる方も多いのでしょう。

入学や進学、また昇進や転勤などライフスタイルの変化があると、家計や貯蓄状況も変わるもの。また、去年から続く物価高もあり、家計や貯蓄を見直される方も多いのではないでしょうか。

2024年からは新NISAがはじまる予定で、貯蓄の一部での運用に興味を抱かれる方もいると思います。

今回は新NISA制度のポイントを確認したあと、積立投資を具体的にイメージするために「月3万円」を年率3%で運用した場合を確認していきましょう。

現行NISAと新NISA制度を比較。ポイントは4つ

まずは現行のNISA制度と新NISA制度を詳しく確認していきましょう。

現行NISAと新NISA制度を比較

現行NISAと新NISA制度を比較

出所:金融庁「NISAとは」

現行のNISA制度は「一般NISA」と「つみたてNISA」にわかれています。

現行NISA「一般NISA」

  • 年間非課税枠:120万円
  • 非課税保有期間:5年間
  • 投資可能商品:上場株式、投資信託等

現行NISA「つみたてNISA」

  • 年間非課税枠:40万円
  • 非課税保有期間:20年間
  • 投資可能商品:投資信託やETF

現行NISAと新NISA制度を比較

現行NISAと新NISA制度を比較

出所:金融庁「新しいNISA」

新NISA制度では「成長投資枠」と「つみたて投資枠」に変わり、併用が可能となります。

新NISA「成長投資枠」

  • 年間投資上限額:240万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託など

新NISA「つみたて投資枠」

  • 年間投資上限額:120万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:投資信託やETF

非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能

特にポイントとなるのは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が併用になること、年間投資上限額が増えること、非課税保有限度額(総枠)が新設されること、恒久化されることの4つです。

なお、現行の一般NISAとつみたてNISAは、2023年末で買付終了となりますが、非課税口座内にある商品については、新しい制度の非課税限度額の外枠で現行の取扱いを継続されます。