来月は年金支給月【年金一覧表】60歳～90歳以上の「厚生年金・国民年金」平均月額は？「老後年金に頼る」は4人に1人 2024年度の年金は2.7％の増額へ

3. 【年金一覧表】60歳～90歳以上「国民年金」の平均年金月額はいくら？

次に国民年金についても確認していきます。

国民年金についても65歳以降でみると、平均で月5万円台となりました。

たとえば夫婦であっても、夫婦ともに国民年金であれば年金月額は約11万円になります。

国民年金のみだったり、厚生年金でも加入期間や収入が少なかったりする場合には、早くから老後資金に備える必要があるでしょう。

なお、65歳未満の国民年金の受給権者は、繰上げ支給を選択した者となっています。

最後に内閣府「生活設計と年金に関する世論調査」より、「あなたは老後の生活設計の中で公的年金をどのように位置づけていますか」という質問に対する答えを確認しましょう。

全面的に頼る人は少数派で、半数は公的年金を中心としつつも個人年金や貯蓄などとともに生活すると答えています。

また、公的年金にはなるべく頼らないと考えている人も一定数います。先の見えない世の中では、早くからの対策が重要でしょう。

少子高齢化の日本においては、今後年金受給額が変わる可能性もあるでしょう。

ただ、公的年金は受給開始から生涯にわけて受け取れる点はメリットですので、まずは公的年金を増やすことを検討してもいいでしょう。

一方で、個人年金保険やiDeCo、新NISAなどを利用して、預貯金にあわせて私的年金や資産運用などで備えることも大切です。

資産運用にはリスクがありますが、効率よく貯蓄を増やすことも可能でしょう。

ご自身の老後のためにも、まずは情報収集からはじめてはいかがでしょうか。

宮野茉莉子