3. みんなはいくら貯蓄しているの?貯蓄額を年代別に紹介

単身世帯の手取り収入に対する貯蓄の割合の全国平均は、13%でした。

それでは具体的に、いくらの貯蓄ができているのでしょうか。

ここでは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに、株式や保険などを含む金融資産の保有額と、そのうち預貯金に充てている金額を年代別に紹介します。

【年代:金融資産保有額(うち預貯金)】

  • 20歳代:176万円(87万円)
  • 30歳代:494万円(218万円)
  • 40歳代:657万円(250万円)
  • 50歳代:1048万円(374万円)
  • 60歳代:1388万円(691万円)
  • 70歳代:1433万円(570万円)
  • 全国平均:871万円(370万円)

表に掲載している金額は、金融資産を保有していない世帯も含んだデータです。

資産形成を始めるときは、まずは同年代の平均を目標にしてみるのも良いかもしれませんね。

4. なぜ金融資産を保有しているの?主な理由を年代別に紹介!

単身世帯の金融資産保有額の平均は871万円で、そのうち370万円は預貯金として貯蓄されていることが分かりました。

それでは、単身世帯の人はなぜ金融資産を保有するよう心がけているのでしょうか。

金融広報中央委員会が実施した調査のなかから、主な理由を下記の表にて世代別に3つずつ紹介します。

どの世代も、老後や不測の事態への備えとして金融資産を保有している人が多いようです。

また50歳代・60歳代は、旅行やレジャーのための資金として資産を形成する人も一定数いるのが特徴的です。

収入が増えて自由に使えるお金が増えたり、退職して自分の時間が長くなったりするのも理由のひとつと考えられます。

5. 無理のない範囲で少しずつ貯蓄を増やしてみよう!

宝くじに高額当選した場合を除くと、まとまった額の貯蓄を作るには時間がかかる場合がほとんどです。

将来の金銭面が不安なときは、毎月の収入のうちいくらかは貯蓄に回し、無理のない範囲で少しずつ積み立てていくのも良いでしょう。

2024年に入って新NISAが始まり、資産形成への意識が高まりつつある昨今。

気になるものがあるときは、しっかりリサーチしたうえで少しずつ取り組んでみるのも良いかもしれませんね。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

参考資料

太田 彩子