【70歳代・二人以上世帯】夫婦で、年金だけで暮らしたいです…「貯蓄1000万円」未満の世帯割合は?
【次回の年金支給日は4月15日】貯蓄額「平均」と「中央値」をチェック
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2024年1月26日、総務省から公開された「2020年基準 消費者物価指数全国 2024年(令和6年)1月分」によれば、生鮮食品・エネルギーを除く総合指数は前年同月比で3.1%の上昇。
前月比からは下落したものの依然として物価高の状況は続いており、家計へ少なからず影響を与えています。
こうした物価高などの苦しい状況を乗り切る支えとなるのが「貯蓄」。自分と同年代の平均貯蓄額や、手取り収入からどれくらい貯蓄しているのかは気になるところです。
また、年金だけで生活したいと思うシニア世代の人にとって、物価高と貯蓄額は気になる問題ではないでしょうか。
今回は、金融広報中央委員会の資料に基づき、70歳代以上・二人以上世帯の貯蓄額に焦点を当てて探ってみましょう。
1. 多くのシニア世代「年金だけでは生活が苦しい」
厚生労働省が公表した「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」から、年金だけで生活しているシニアの割合をチェックしていきましょう。
結果によると、100%年金だけで生活している人は全体の44%。残りはその他の収入や貯蓄の切り崩しによって生活しているということです。
もちろん「老後は貯蓄を切り崩しながら生活する」というイメージがあるかもしれませんが、実際に減りゆく預金残高を見るのは、不安が募るものです。
長生き時代に突入したのは喜ばしい一方で、長生きリスクにも備える必要があるということです。
こうした老後不安に備えるには、「年金受給額」と「老後に必要な生活費」のバランスをシミュレーションしてみることも大切でしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/金融ライター
1996年生まれ。千葉県出身。早稲田大学文化構想学部在学中から、まだネガティブなイメージで語られることの多かった「独身女性」が、実際には豊かなくらしを謳歌する「おひとりさま」であると謳う女性サイト編集に従事。
大学卒業後、株式会社良品計画で東京都内店舗の運営・勤務を経て、ライターおよび編集者として活動。女性のライフスタイルや意識調査と、日本年金機構や総務省統計局「家計調査」など公的資料・統計を絡めた記事作成が得意。ビジネス誌『PRESIDENT』、日本経済新聞「xwoman doors」など、紙からウェブまで様々な媒体にて取材・執筆を重ねる。
現在は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、最新データから読み解く財政事情や資産運用、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、貯蓄、NISAなどのテーマを中心に編集・執筆。趣味は散歩。(2024年4月10日更新)
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。