2. 支出の費目ごとに都会と地方を比較

都会と地方の支出の特徴には、どのような違いがあるでしょうか。支出の費目ごとに各地域を比較していきます。

2.1 住居費について都会と地方を比較

まず、支出のうち大きなウェートを占めて、地域差が出やすいと考えられる住居費を比較します。上記と同様のデータで、各地域の住居費と住宅ローンの返済額を紹介します。なお、住宅ローンの返済額は消費支出には含まれません。

  • 【全国】住居費2万115円・住宅ローンの返済3万6730円
  • 【大都市】住居費2万5226円・住宅ローンの返済3万8397円
  • 【中都市】住居費1万7805円・住宅ローンの返済3万9208円
  • 【小都市A】住居費1万9034円・住宅ローンの返済3万4639円
  • 【小都市B・町村】住居費1万6925円・住宅ローンの返済3万1476円

このデータでは全体の持ち家率が約80%で、持ち家のうち住宅ローンを支払っている割合が約40%です。そのため、実際の住居費や住宅ローンの返済額は、より多い金額であると考えられます。

住居費が大都市は人口5万人未満の地域の約1.5倍であり、都会は住居費が高く、地方は住居費があまりかからないことがわかります。