【月額30万円の年金】は高望み？12月に支給されるモデル年金は「31万6464円」だがシニアの生活は厳しい高齢者の生活の柱「厚生年金」とは

3. 厚生年金「月額30万円」を達成するのに必要な年収

厚生年金は、年収や年金加入期間によって年金額が決定すため、一般的には「年収が高い」かつ「年金加入期間が長い」ほど年金額が高くなります。

(1)＋(2)＝厚生年金の年金額（報酬比例部分）
※7.125/1000および5.481/1,000は、昭和21（1946）年4月2日以後生まれの人の乗率

平均標準報酬月額は「月給の平均額」のことで、平均標準報酬額は「月給と賞与を合わせて12で割った額」になります。

上記の厚生年金が国民年金に上乗せして支給されます。

計算式にあてはめて、厚生年金を月額30万円以上受給するシニアの現役時代の年収を算出してみます。

※平成15年4月以後に40年間加入したと仮定し、老齢基礎年金は満額の78万円を受給すると想定して算出していきます。

上記の計算の結果、年収が約1284万円以上の場合、厚生年金の月額が30万円になることが分かりました。

実際に月額30万円以上の厚生年金を受給するシニアがいるのは事実ですが、40年間、平均して年収1000万円超を達成するのは簡単ではないでしょう。

特に、今後は年金の支給額水準が少なくなる可能性もあります。今の現役世代が目指すのは、かなり難しいといえるでしょう。