現在子育て中の方やこれから子どもを持つ方などは、

「子どもにはできるだけの教育をさせてあげたい。」
「興味のあることはどんどんチャレンジしてもらいたい。」
「いろいろな経験を積んでもらいたい。」

など、親としてさまざまな希望をお持ちのことと思います。

希望はそれぞれ異なっても、子育てには何かとお金のかかるものです。

ちょうど住宅購入などのタイミングも重なり、お金に関する悩みが尽きない子育て世帯も多いことでしょう。

この記事では、平均年収が600〜700万円の子どもがいる世帯の平均貯蓄額や負債額について解説していきます。

子どもがいる世帯は全世帯の約18%

厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、2022年6月2日現在の全国の世帯総数は5431万世帯です。

そのうち、子どもがいる世帯は991万7000世帯で、全世帯の約18.3%となっています。全体の2割に満たないという事実に、驚かれる方もいるのではないでしょうか。

上図は、子どものいる世帯といない世帯の年次推移を表わしたものです。

1986年の調査時には子どものいる世帯は全世帯の約46%を占めていましたが、2022年の調査時には18.3%にまで減少しています。子育て世代は年々減少傾向にあるといえるでしょう。

さらに、世帯内の子どもの人数ごとの割合を見てみると、「子どもが1人」の世帯は488万9000世帯(全世帯の9.0%、子どものいる世帯の49.3%)、「子どもが2人」の世帯は377万2000世帯(全世帯の6.9%、子どものいる世帯の38.0%)、「子どもが3人以上」の世帯は全世帯の2.3%となっています。

ただし、この調査は「児童」を対象としているため、含まれているのは18歳未満の子どものみです。

18歳以上の大学生などは含まれていないため、実際の世帯内の子どもの人数や子育て世帯の割合などはもう少し増えることが考えられます。

とはいえ、子育て世帯が占める割合は少ないといえるでしょう。