人生100年時代と長い老後を見据えて将来のお金について考える方が増えています。

老後の収入源となる年金ですが、2023年度は増額して支給されています。標準的な夫婦の年金月額は約22万円であると公表されました。

年金自体も年度によって金額の見直しが行われていますが、年金から天引きされるお金についても金額の変更は行われます。

そのため、実際に振り込まれる金額も変わることを念頭にライフプランは立てる必要があるでしょう。

この10月に、年金振り込み額が変わった人もいます。どのような場合に変わるのか年金の仕組みと一緒に確認を行います。

1. 厚生年金と国民年金とは?公的年金のしくみを整理

日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2階建てになっています。

1階にあたるのが国民年金(基礎年金)。原則、日本に住む20歳以上60歳未満の全員に国民年金への加入義務があります。

国民年金保険料は全員一律で、年金保険料を納付した期間によって老後の受給額が決定します。そのため、未納期間や免除期間があると受給額は減少してしまいます。

国民年金は、働き方や立場によって3つに分類されます。

  • 第1号被保険者:自営業、20歳以上の学生など
  • 第2号被保険者:会社員、公務員など
  • 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者

このうち、第2号被保険者は2階部分の厚生年金保険にも加入します。

厚生年金からは老齢厚生年金が支給されますが、加入していた期間や収入などが金額に影響します。

そんな国民年金や厚生年金ですが、2023年度は3年ぶりに増額改定となりました。一般的な夫婦世帯の受給額を確認をしていきましょう。