70歳代でおひとりさまの「貯蓄と年金月額」はいくら?【女性】平均寿命の「中央値は90歳」に
「標準的な夫婦の年金月額は22万円(厚生年金)」だが「ひとりの厚生年金と国民年金」はいくら?
kapinon.stuio/shutterstock.com
最近の生活必需品の値上げや物価上昇、光熱費の高騰など、日々の生活が苦しいと感じていると思います。
現役時代の貯蓄を切り崩して生活している、シニア世代の年金暮らしの方も多いと聞きます。
現役世代の働き盛りの方には、現在の不安だけでなく将来に対する不安を抱えている方も多いでしょう。
シニア世代の「標準的な夫婦世帯の年金月額」は国民年金の平均年金月額が約5万6000円であり、厚生年金の平均年金月額が約14万4000円ですので約22万円となっています。
ただ、「老後」と一口にいっても、ライフスタイルは変化するもの。
厚生労働省「人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」によれば、平均寿命の中央値は男性で84.51歳、女性で90.55歳です。
男性よりも寿命が長い傾向にある女性は、特に「ひとりの老後対策」を早くから考えておくべきでしょう。
そこで今回は、年金生活者の貯蓄額や年金はどれくらい受け取っているのかについて、70歳代のおひとりさまを中心に見ていきます。
1. 70歳代「おひとりさま」の貯蓄額はいくら?平均と中央値に約1000万円の差
まずは70歳代の単身世帯の貯蓄事情を、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに見ていきましょう。
70歳代の単身世帯の金融資産保有額の平均は1433万円。中央値が485万円と平均と大きく乖離が出ています。
執筆者
法政大学大学院終了後、SMBC日興証券に入社。富裕層顧客から未上場法人、またはたらく世代を中心とした資産運用初心者など含め、延べ1000人以上の資産運用アドバイスに従事。現在はIFAとして、個人向けの資産運用アドバイス業務を行う。わかりやすい説明に定評があり、幅広い年齢層の顧客から支持を集める。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。