総務省が2023年8月18日に発表した「消費者物価指数(速報値)」によると、総合指数は2023年7月比で3.3%上昇しました。

物価高による家計の圧迫が起こり続けると、貯蓄を取り崩す必要性も生じるでしょう。

では、各年代の貯蓄額はいくらあるのでしょうか。

実は、一定数「貯蓄ゼロ」という割合も存在するのです。

今回は、30歳から70歳代までの貯蓄実態について解説します。

※編集部注:外部配信先では【円グラフ】などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

各年代における「貯蓄ゼロ」と「貯蓄中央値」

金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年度)」を参考に、30歳代から70歳代の貯蓄状況を確認していきましょう。

●30歳代の貯蓄額

円グラフを見ると、30歳代で貯蓄のない世帯の割合は23.9%でした。

4世帯に1世帯は、貯蓄がない計算となります。

貯蓄の中央値は200万円で、平均値の526万円と比較すると326万円の開きがありました。

●40歳代の貯蓄額

同じく円グラフを見ると、40歳代で貯蓄のない世帯の割合は26.1%でした。

30歳代の貯蓄額と同様に、4世帯に1世帯は、貯蓄がない計算となります。

貯蓄の中央値は250万円で、平均値の825万円と比較すると499万円の開きがあります。

30歳代と比べ、貯蓄ができている世帯とできていない世帯には開きがあると考えられます。