オリックス(8591)の株価は3月の金融不安によって一時急落しました。ただし、オリックス自体の業績等には大きな懸念がなく、2023年3月期の年度決算においては弥生の事業譲渡による要因をうまく吸収できたと評価され、株価は再び上昇トレンドを描いていたと思われます。
2023年6月5日に年初来高値を更新した後も、上昇傾向が継続しています。今回はオリックスの株価や配当金、株主優待についてみていきましょう。
1. 【オリックス(8591)の株価】3月の下落は一時的要因に留まる
2023年3月はシリコンバレーバンクの破綻やクレディ・スイスの買収などにより、グローバルで金融セクターの株が下落しました。
オリックスとこれら一連の出来事との直接的な関連性は懸念されてはいなかったものの、金融セクターの下落につれ安する形で、例えば2月28日~3月20日の間に▲13.6%の下落を記録したと思われます。
しかし、オリックス自体の業績には大きな不安はなく、過度な懸念が後退すると同社の株価は再び上向いていきます。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。