株式投資で月10万円を得られるケース・考え方

【結論】
(ケース1)株価2,340円・予想配当利回り2.3%の場合、必要資金は約5,200万円
(ケース2)株価4,000円・予想配当利回り5.0%の場合、必要資金は約2,400万円

株式のインカムゲインは「配当金」です。配当金とは、企業が得た利益の一部を投資家へ還元する際のお金を指します。投資家が保有する株式の比率に応じて、得られる配当金額が変動する仕組みです。

「配当金を出すかどうか」「投資家へどれだけ還元するか」は企業の方針によって異なるため、株式を購入する前に配当実績を確認しましょう。

「企業がどれだけ配当を出しているか」を確認する目安として「配当利回り」があります。配当利回りとは、1株あたりの年間配当金を現在の株価で除した数値です。1株あたり、どれだけの配当金を得られるかを示しています。

配当利回り(%)=年間の配当金÷株価×100

東証プライム市場における配当利回りの平均は約2.3%、株価の平均は約2,340円です(2022年時点)。平均値を参考に、具体的に計算してみましょう。

【ケース1:株価2,340円・予想配当利回り2.3%の場合】
株価2,340円・予想配当利回り2.3%の場合、1株あたりの年間配当金額は約54円です(2,340円×2.3%)

月10万円(年間120万円)の配当を得るには22,222株以上の購入が必要となり、22,222株を購入するには約5,200万円の購入資金が必要という計算になります。

22,222株=年間120万円÷配当54円
必要資金 約5,200万円=22,222株×株価2,340円

ただし、株価や配当利回りなどの前提条件は、銘柄によって大きく異なるため一概にはいえません。高配当と呼ばれる銘柄の中には、配当利回り5%を超えるものも存在します。前提条件によって試算結果が異なる点にご注意ください。

【ケース2:株価4,000円・予想配当利回り5.0%の場合】
例えば株価4,000円、予想配当利回り5.0%の場合、1株あたりの年間配当金額は200円です(4,000円×5.0%)

月10万円(年間120万円)の配当を得るには6,000株以上が必要となり、6,000株を購入するには約2,400万円の購入資金が必要という計算になります。

6,000株=年間120万円÷配当200円
必要資金 約2,400万円=6,000株×株価4,000円