3. 老後の備え3選
厚生年金に頼りすぎると、思わぬ出費に対応できない可能性があります。
そもそもの受給額が低く、生活費を賄えないという方もいるでしょう。
本章では、今から始められる老後対策を3選ご紹介します。
3.1 先取り貯蓄で資産を増やす
すでに老後資金を貯めている方もいるかと思いますが、月々のやりくりで余った分だけを貯蓄に回している場合、先取り貯蓄のしくみをつくりましょう。
自動的に積立口座に貯められる制度や、会社の財形貯蓄制度を利用する方法もあります。
あるいは、NISAやiDeCoなどの非課税制度でコツコツつみたてるのも一つです。
大切なのは、確実に続けられる金額に設定すること。必要な老後資金から逆算することも大切です。
3.2 年金を増やす
公的年金を増やすことも検討しましょう。会社員の方は、年収アップや長く働くことで厚生年金の受給額をあげられます。
また、繰下げ受給を利用すると1月あたり0.7%も受給額が増額されます。
長く働けば年金を繰下げて増額でき、さらに将来の厚生年金を増やすこともできるのです。
ただし、税金や保険料の負担も高まるので慎重に利用しましょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)