この記事の3つのポイント

  • 平均的な年金受給額を手にするには年収がどの程度必要かを試算
  • 日本の平均年収について統計で知る
  • 老後のお金周りを工夫するためにできることを整理

 

日本の公的年金制度は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」から成り立ちます。

ベースとなる国民年金に上乗せして、サラリーマン(会社員や公務員など)が加入するのが厚生年金です。

年金制度のキホン

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

現役時代は稼ぎに応じた厚生年金保険額を給与から天引きで納め、支払った年金保険料は、年金加入期間とともに将来の受給額を左右します。

ちなみに、厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は14万4366円(※)です。この平均年金月額(約14万円)を受取るには、現役時代にどのくらいの年収であることが必要なのでしょうか。

今回は、計算式などを交えながら紐解いていきます。

※厚生労働省「厚生労働省「令和2年度(2020年)厚生年金・国民年金事業の概況」

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