40代までは貯蓄より負債のほうが多い
普段あまり意識しない方もいると思いますが、一般的に40代までは貯蓄よりも負債のほうが多い傾向にあります。
総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、世帯主の年齢階級別に貯蓄と負債の残高を確認しましょう。
上記を見ればわかる通り、40歳未満と40~49歳では貯蓄よりも負債が多い世帯が一般的です。
たとえば40代では貯蓄が1081万円に対して、負債は1231万円。40歳未満でも同じ傾向が見られますね。これは住宅ローンによる負債が影響していると考えられます。
先ほどの専業主婦世帯は世帯主が50歳で、純貯蓄が約600万円でした。年齢が上がれば基本的には年収が上がり、負債も減る傾向にあります。
教育費や住宅ローンを抱えている方は、こういった年代による家計のバランスシートの違いも頭に入れておき、先を見据えたマネープランを考えるといいでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。