コロナ禍以前は、大会の打ち上げ会をするため「部活の友だちと食事に行くからお金が必要だとせがまれる」「部活で焼肉屋さんに行く話になっているらしい」といった話を耳にすることがありました。

部活動の雰囲気にもよりますが、学校外でも部活仲間と集まる機会が多いと、食事代や洋服代など交際費も無視できないもの。小学校とは違い、交友範囲や行動範囲が広がるに伴い、出費も増えることは頭の片隅に置いて急な出費に備えることも大切です。

コロナ禍で部活動も様変わりしているが

昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大もあり、中学校や高校のでは大会の中止が相次ぎました。部活動が制限されたこともあり、出費や親の負担は軽減された面もあります。

しかし、コロナ禍が一段落して活動再開となった時のことを考え、費用や交際費が3年間でどのくらいかかるのか、情報収集は必要です。

もちろん、子どものためにも本人が希望する部活動に入らせることがベストですが、コロナ禍で収入が減少している世帯も少なくありません。あまりにも負担の大きいものは避けたい場合もあるでしょう。

しかし「お金がないからムリ!」の一言で片づけて不本意な選択をさせることになると、親子関係にひびが入ることもあります。そうした事態を避けるため、家計への負担が少なく、その中でも子どものやりたい部活動を親子で話し合って決めることは今後重要性を増していくことでしょう。

参考資料

中山 まち子