② 後方部の場合は、「スペアタイヤが入る部分」を車内側と車体下部の両方から確認

車体後部の事故の場合、酷い場合はトランクフロアと呼ばれるスペアタイヤなどの収納部分を修理(交換)している場合があります。板金修理で叩いた形跡や交換の形跡がないかを確認しておきましょう。

上記2点で確認すべき点は「しっかり修理されているか」ということ。雑な修理をされている場合、パネルの継ぎ目が波打ったりしていることが多く、このような車の場合は購入後にその跡からサビが発生するなどの不具合が生じる可能性があります。

しっかり直されているかどうか、という点は中古車選びにおいて重要な要素です。

絶対に失敗したくない場合はここで買う

中古車と言えど高額な買い物には変わりありません。失敗したくないのであれば「買う場所」にもこだわらなくてはなりません。

一番安心なのは「ディーラー系の中古車販売店」です。ディーラーで扱う中古車は主に「試乗車や代車として使用していた比較的新しい車」や「顧客から下取りをした車」です。両者とも素性がはっきりしていますし、ディーラー保証をしっかりとするために厳格な車両チェックを行っています。金額的には高価にはなりますが、安心料として割り切れば一番安全でしょう。

逆に買う時に細心の注意を払わなければならないのが、いわゆる「街の中古車販売店」です。すべての販売店に当てはまるわけではありませんが、一部の販売店ではコスト重視で見た目だけ修復した「完全な状態ではない車」などが店頭に並ぶケースもあります。

しっかりとした目利きを要するケースでもありますので、不慣れな方はディーラーの中古車を検討してみるのも良いでしょう。

最後に

事故車であってもしっかりと修理されていたり軽微な修復であれば、買う候補として問題ない場合が多いといえます。逆の場合は敬遠した方が、後々のトラブルに巻き込まれる可能性は低くなります。

信頼のできる中古車店で購入することも大事ですが、自身の車に対する知識を備えて車選びをすることも重要といえます。

参考

(※)「中古車の査定―修復歴の考え方―」日本自動車査定協会
 

宇野 源一