約8割が「離れている親が心配」と回答

前述のAさんのように、親世帯と離れて住む人は多いと思われます。では、「親の見守り」について、多くの人は、どのように考えているのでしょうか。

ここで、2020年3月にセコム株式会社が発表した「親の見守りについての調査」の結果を見てみましょう。この調査は、2020年2月、親と離れて暮らす全国の40代50代の男女500名を対象にWebで実施されたものです。

親の世帯構成は?

  • 夫婦2人…44.8%
  • 家族と同居…26.2%
  • 独居…26.0%
  • その他…3.0%

どのぐらいの頻度で親と会いますか?

  • 年に4回以上…31.8%
  • 年に2,3回…32.0%
  • 年に1回…20.6%
  • 2年に1回…4.6%
  • 3年に1回以下…11.0% 

離れて暮らす親に心配なことや気がかりなことはありますか?

  • ある…80.2%
  • ない…19.8%

心配ごとの詳細としては、94.0%が「病気やケガ・熱中症などの健康面」と回答しています。

親の様子や安否確認のために、意識して行なっていることはありますか?

  • ある…38.2%
  • ない…61.8%

具体的には、「定期的に電話している(81.2%)」「LINEやメールなどでやりとりしている(36.6%)」などが挙がっています。

離れて暮らす親について、約8割の人が何らかの心配事があるにもかかわらず、何かを意識して対策しているという人は、4割以下。その理由として、「まだ元気なので必要性を感じない(23.3%)」「何をしたらいいかわからない(21.4%)」「やろうと思いながら、先延ばしにしている(16.2%)という回答が上位を占めています。