誰もが知る大企業に入社しても、3年足らずで退職する若者が後を絶たないことが話題になっています。「新卒の3割が3年で辞める」というのは、ウワサではなく、現実問題でもあるのです。今回は、大企業に入社した若者がなぜ「退職」を選択するのか、その背景と、彼らの転職の実態を紹介します。
「新卒の3割が3年で辞める」は、あながち間違いではない
厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況」によると、2015年3月の「新規大卒者の就職後3年以内の離職率」が31.8%となっています。つまり「3年で3割が辞める」というのは、あながち間違いではないようです。
大企業に入社すると、たしかに以下のようなメリットがあります。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。