40代のうちにできる対策を

就職氷河期世代のなかには、日系大手金融機関や外資系企業などからいくつもの内々定を手にした「就活勝ち組」もいた一方で、新卒で正社員になれなかった人も多かったのが実情です。その後正社員になれた場合でも、スキル不足が影響して出世が難しくなるケースがあると指摘されています。

また、非正規で働いている人の場合、将来的に安定的な収入を得られるかどうかが不透明であり、退職金が出ないケースも多いでしょう。公的年金への不安も大きくなる中、新しいスキルの習得、副業、節税、貯蓄など、自分でできる対策について真剣に考えておくことが必要と言えそうです。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部